ネタバレ・感想ありますむら・ひろし 宮沢賢治選集のレビュー

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ネタバレ
2019年12月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「グスコーブドリの伝記」を改めて読んで思った事。このお話の主人公は「天気の子」の主人公・森嶋帆高と真逆の事をしているんです!自分の身を犠牲にして人々の未来の幸せを願ったブドリと、自分の恋を叶える為に(自分と陽菜以外の)全てに犠牲を強いた帆高。しかもブドリは強制的に地球を温暖化させようとしている。自国以外の他者への影響も考えずに…。新海誠さんはこの作品から「天気の子」を作ったのではないかと思うと、別の感動を覚えます。「天気の子」の中で帆高は自分が世界の形を変えてしまったと、僕達がこの世界を選んだんだと、ある意味勝ち誇ったコメントを残しましたが、宮澤賢治さんも世界の形を変えようとして、自分の力で少しでも変えられると信じて生きていた事を感じます。「銀河鉄道の夜」も、この漫画では最終稿と校正前の稿の両方が載っていて、大変興味深く読ませて頂きました。賢治作品の入門編としても良い漫画だと思います。
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