ネタバレ・感想ありの、穴のレビュー

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比較的初期の短編集
2015年10月17日
記憶が正しければ藤井先生の比較的初期(といえるくらいには古い)の短編集です。
個人的には表題作の「の、穴」と、「私小説」が好きです。
「の、穴」の佐渡の髪型は個人的にパッと見かっこよくないと思うんですが・・・どうでしょう?笑
本作から私の隣人設定好きは始まったかもですが。
「私小説」は、ほかの3作と違う雰囲気なのですが、藤井先生の作風が出ていて惹かれる作品です。
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さて今回の藤井さんは
2011年12月23日
作品が新しいのか古いのか分からないです。が、全体的に妙に目が大きかったり正統派のオチありラストって辺りで、駆け出しの頃かな?と思いました。
しかし作品名はしっかりひねってあり、藤井先生らしいムードをも楽しめるなかなかの短編集かと👍

表題作:かなりツン要素の多い教生と、たまたまアパートの隣人になった女子高生の恋愛モノ。教生に振り回される高校生達が気の毒な気もしますが、ハッピーエンドを匂わせる展開が新鮮でした。

二作目:1年男子と2年女子の、高校生の恋愛モノ。短いけど双方の気持ちの振れ幅の大きさが、がっつり描かれてます。とはいえ、好きな男の名字を安全ピンで刺青しようという飛び道具に、何時代だよとニヤリ👍この先生の発想に思わず感心しました。

三作目:訳あって守銭奴と化した女子高生と、成人男性との恋愛未満モノ。ダークな話題が飛び交うのに、女子の一途さが爽やかな一品😺

四作目:賛否両論の“官能小説”の為の習作に感じられた、ハイスペック作品。と思いました。ちゃんと主役を中学生にして、思春期らしい男子と女子の気持ちをなぞる展開です。このプロットだけで作品が成立するはず。なのに智恵子抄の類を読んでいるかの様な錯覚を持たせる私小説的プロットが、主役の女子への感情移入をたたみかける、高度な作品。
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作家名: 藤井みつる
ジャンル: 少女マンガ 恋愛
出版社: 小学館