衝突事故を被った側の男性が、怒りを抱えて会いに来るのではなくて、バラの花を抱えて会いに来るという180度逆な態度、不信感は募ります。微笑は温かく柔らかなのに眼光鋭く冷やかさまで感じる僅かな目線に恋の予感はあっても、その進展を躊躇させる不安感を期待に変換させて面白く読みました。ただ、幼さが強めの作画が感情の起伏を抑えめにさせてしまっていて、不安もドキドキもトキメキも私にはあまり強くは感じ取れず残念でした。しかし、ヒーローもヒロインもその背景は上手く織り交ぜられていて説得力がありサスペンスとしてもまずまずな作りですが、そこはまあ事後報告書を読む様な印象でした。