ネタバレ・感想ありブロンズの天使のレビュー

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純愛と犠牲と…
ネタバレ
2024年8月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 文学史で名前だけ知っていたプーシキン。彼の作品の数々を織り交ぜながら、プーシキン・その妻ナターリア・運命の「白い人」ダンテスの3人を中心に展開していく人間ドラマです。ナターリアが、プーシキンに出会い、求婚され、妻となり母となり、ダンテスとの道ならぬ恋に苦しみ、その結果のダンテスとプーシキンの決闘で夫を失い…作品冒頭ではただ美しいだけのお人形のようだった彼女が、様々な体験を通して、自分の意思と考えをしっかりと持った、成熟した1人の人間へと少しずつ変化していきます。物語の終盤近くで、皇帝から自分の愛妾になるよう言われて、それを自分の意思と言葉できっぱりとはねつけるナターリアを見た時、そして「強くならなければ…」と心の中で呟く彼女の涙を見た時、彼女の成長を感じ、そのために払われた犠牲を思い、泣きたくなった読者は私だけではないでしょう。この作品を読んだのはもう何年も前ですが、今でも強烈に印象に残っている作品です。そしていつまでも忘れられない作品となるでしょう。名作だと思います。
名作です
2023年8月10日
歴史をからめた作品を得意とするさいとうちほ先生の傑作です。主人公は流されやすく意志が弱い。イライラするところもあるのですが美麗な絵とドラマティックな展開でドキドキします。
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深い作品です。
ネタバレ
2019年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ リアルタイムでは読んでなくて、今回、全巻一気読みしました。
「ヴァルモン」を読んだ時も、ウィキペディアで物語背景を調べたりしたのですが、この作品でも、プーシキンやナターリアのことをウィキペディアで調べたりしました。トルストイの「アンナ・カレーニナ」のヒロインのモデルが、プーシキンとナターリアの娘とか初めて知りました。
さいとう先生の史実を咀嚼して、自分の作品に仕立てあげるパワー、画力は本当に凄いなあと思いました。
悲しいほどに美しい
2018年5月20日
小さい頃に一度目に入った作品でしたが、当時の僕にはあんまりにも難しく、プーシキンとナターリアとダンテスとの間の複雑さが分からないままで読み終えました。
去年もう一回読み始めてみましたら、読むんじゃなかったと思ったりします。
若くて美しいナターリアに惹かれたプーシキンは、終期までもナターリアの不貞を責めず、ずっとナターリアには幸せになってほしいと願っています。
世間知らずでいつも過保護されているナターリアは、自分が主人のプーシキン以外の人に恋してると勘違いし、
プーシキンの終期になったらやっと自分がどれだけプーシキンのことが愛してると気づきました。
こんなに近くにいるのに……二人の不器用さのせいで、愛がちゃんとお互いに伝わらず、すれ違います。
僕は読み終わった時、ただただ涙を流していました。
どうしてこういう胸苦しい漫画を読んだと……後悔はしてないが自分の中では何かが変わった気がしました。


先生の描いているプーシキン、ナターリアとダンテスはすべて生き生きしていて、仕草も感情も美しいです。
少し絵柄が古く感じる方はいらっしゃるかもしれませんが、デッサン力があって、センスのある絵ですので、読みやすかったです。
コマ割りもストーリーのペースも上手く出来ていて、思わず入り込んじゃう作品です。
ただ、詩が好きじゃない方にはオススメできません。
羨ましい
2012年10月19日
苦しいぐらい愛されて、愛して!!そんな、恋愛してみたい。プーシキンの体当りな熱烈な想い。されたら、心動かされちゃうよね。時間を忘れて、先が気になって読んじゃった
胸にせまる……😢
2012年2月1日
プーシキンなんて知らなくて、ネットで調べてから読み進めました。プーシキン派の私としては、その結末を迎えた時はやはり涙が出ました。
プーシキンの詩や愛が胸にせまります😢また絵が本当に美しくて相乗効果です。

プーシキンとナターリアとダンテス……激しくて深い感情に揺さぶられました。
ヒロイン
ネタバレ
2024年11月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 没落した家族のために外見の美しさを武器に政略結婚をさせられそうになるヒロイン。いいえしか言わないヒロインが、可笑しくて好きなシーンでした。天才詩人だけど冴えない雰囲気のプーシキンが、味がありました。
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プーシキンの文学論に惹かれます。
2020年6月14日
作者に安心感があり、一巻だけお読みしました。ロシア史の復習をしました。文学を口言葉にしたプーシキン達に敬意を持ちます。私自身「声にならないうめき」(聖書)を漫画や他の文学から、共感させてもらっているからです。
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なんだか…
2018年4月29日
ハッピーエンドが好きな人はモヤモヤ感が残ってしまうと思います。
良い
2015年8月30日
歴史マンガとしては良いけど、忠実な分、モヤモヤ感が残ってしまう。
ロマンチック
2015年8月12日
絵柄の雰囲気がお話と合っていて、宮廷の恋愛模様がとてもロマンチックに描かれています。ただ史実を基にしているとはいえ主体性がなく不誠実ともいえる主人公が読んでいて共感できません。
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作家名: さいとうちほ
ジャンル: 少女マンガ 恋愛
出版社: 小学館
雑誌: フラワーズ