ネタバレ・感想ありカンタレラのレビュー

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これから、氷栗優作品にハマりました!
2019年6月9日
氷栗優さんの作品は初めて読ませていただいたのですが、美しい絵もさることながら時代背景や設定もしっかりしていて、とても魅力のあるキャラクターが浮き彫りになり、次のお話を読むのが楽しみでした!
今回全巻買って一気に読みます(^^)
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一気読みするほど面白い!
ネタバレ
2013年12月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先の方も書かれている通り、悪魔を宿している点と多少のフィクションを除いては、ほぼ現在に伝わる通りの悪名高く気高く美しいチェーザレ・ボルジアの半生記。
表題『カンタレラ』はボルジア家所有の有名な毒薬。イタリアが統一国家になる以前の領主達は毒薬を所有するのは珍しくもなく、特に有名なのがボルジア家とメディチ家。チェーザレは悪名高い反面、理想的な魅力的な人物(戦争時においての指揮官としては特に優秀でもある)とされている。この作品は多少登場人物が脚色されていたりするが、チェーザレ・ボルジアは大変興味深く描かれている。いつの時代も覇王を目指す者は戦争の為の遠征の繰り返しと政策の為の多くの布石、絶対的な仲間(腹心の部下)、ライバルや政敵を潰す手段に優れた者だけが生き残りその高みへと辿り着ける。マキャヴェッリが書いた『君主論』にもチェーザレは『灰色の瞳にオレンジがかった髪で容姿ことのほか美しく堂々とし、武器を取れば勇猛果敢』『広大な目的達成の為に自身の行動を制御しており、新たに君主になった者は見習うべき』『野蛮な残虐行為や圧政から救済するために神に遣わされた人物のように思えた』と理想的な君主としても挙げている。
チェーザレが産まれた時代や成長段階での彼の立場や周りの環境が彼を悪魔のような策略家に仕立てあげるのには充分すぎる時代背景だったように思える。この作品には歴史上の多くの有名な人物が登場するし、そういう点でも楽しめる。『ボルジア家はルネッサンスを生んだ』と今もって言われている事も私には魅力的。政治的背景だけでなく芸術的背景も見逃せない。歴史大好きの私には興味津々で長編12巻のラストに完結と印刷されていたからレビューしてますが、もしかしたら番外編があるのかも?ポイント追加して一気読みしました。チェーザレのいろいろな面が描かれていて面白い! 惣領先生の『チェーザレ』も読みたいけどまだ連載中のようなので、完結されたら読んでみるつもりです。これにはチェーザレの半生しか描かれてませんが、彼は没落の一途をたどり『広大なイタリア統一の夢』も果たせず31歳で戦死するのです。
昔のイタリアが舞台
ネタバレ
2023年2月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昔のイタリアが舞台のお話です。神や悪魔を信じるようなキリスト教の世界観で、実在した人物のチェーザレ・ボルジアを描いたファンタジーです。異国情緒に浸れて、雰囲気がある作品です。漫画はかなり前に発売されたものですが、大好きな作家さんです。少し時代を感じます。
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全巻読了
2017年1月15日
何年か前に一巻を読んだ後、続きが気になって全巻一気読みしました。
絵が綺麗なのはもちろん、歴史ものとしても楽しめたので買って後悔はなかったです。
気になる
2016年1月18日
続きがきになる作品です。人の嫌なところがたくさんあってイラッとするけど、妹のさとちゃんのおかげで癒されてる
無料の1巻を読みました
2016年1月18日
読みごたえがあって面白かったです。
絵もとても綺麗でした。
ポイントが貯まったら購入して一気に読みたいです。
面白い✌
ネタバレ
2012年5月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ マキャヴェッリ著『君主論』で理想的な君主と評されたチェーザレ・ボルジアの華麗なる半生にオカルト的な要素をプラスした作品。

枢機卿である父・ロドリゴは自らの野望『教皇の座』を得るためにその見返りとして、間もなく誕生しようとする我が息子・チェーザレを生贄に捧げる契約を魔物と交わします。(手塚治虫の“どろろ”を思い出しました😃)

美しく聡明に成長していくチェーザレ。
しかし父の裏切りを知り、我が身に巣くう魔物に心まで支配されつつある己自身を呪います。

彼にとって唯一の救いであるキアロ(ミケロット)の存在により、かろうじて人間の心を保つチェーザレの姿はとても痛々しくて切ないです。

一方、冷酷で残忍な顔を併せ持ち美しく妖艶なチェーザレに、出会う人々は畏怖の念を抱きながらも魅せられてしまいます。

オリジナリティ溢れる解釈で描かれた悪魔的チェーザレ・ボルジアと、史実に伝わる彼の人物像が違和感なく融合しています。

政治的背景もしっかり描かれていて面白いです。
ただ、内容が濃く長編なのでラストをもっと掘り下げて描いてほしかったです。
(それまでが激動の連続なので、その反動によるギャップのせいか意外に呆気なく感じた…😃)

あと、今更ですがこの手の絵柄は個人的に苦手です😁
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作家名: 氷栗優
ジャンル: 女性マンガ 歴史 / 世界史
出版社: 秋田書店