少女漫画等で時々見かける、不自然に若々しい親父が苦手で、といってただの親父では面白みがない。
鈴村さんのキレイすぎずヨゴレすぎない見た目、「ツンデレ親父」というキャラ付けが好きで、毎回結構楽しみにして読んでいたのですが……
なんというか登場人物が全体的に痛いです。
ヒロインの舞は寒空に裸の男を放り出す、個人的なことを相談しておいて求める回答がなかったからと人のせい。
弟くんや叔母さんに流されるまま主体的に動くことがほとんどない、そのくせ感情的で爆発すると見境なく行動、となかなかの素材。
勘違いヘタレ男や人の気持ちを無視するわりに重要な場面はあっさりスルーする叔母さん、意思の疎通が不可能な社長。
最初は漫画の記号的なもの、とあまり気にせず読んでいたのですが、最後らへんになると少々しんどくなってきました。
その辺りをサクッとスルー出来るならそれなりに楽しめる作品だと思います。
何といっても絵柄が可愛いし、鈴村さんは堪らんツンデレ親父で、舞ちゃんは(少々言動は痛いものの)一途な頑張り屋さん。弟くんなんてちょっとあざといくらいの愛らしさ。
全体的にゆるい展開なので、なんとなくみんな憎めません。
辛めの書き方をしてしまいましたが、もうちょっと先まで読んでみたかったなあという気持ちもあり、この評価で。
この種の漫画は現実と切り離して読むようにしないと駄目ですね……改めて勉強になりました。