世界の中心が親という子供時代に心的外傷を抱えてしまった31歳の男性とこれまた家族と疎遠で10歳なのに子供らしからぬ言動を伴う少女の物語。
最初の頃は絵柄が好きになれず全巻買うつもりは無かったが、主人公たちの気持ち、その変化や時の流れをうまく描けていて、いくつかある外伝の『これも恋のはなし』も完成度が高く、結局全巻購入。後悔無し。
タイトル通り、恋のおはなしで、読破する前からハッピーエンドになるだろうなとは思っていたが、とても良い終わり方だった。
わき役たちのお話もきちんと描かれており、読み応え充分。
うるうるする感動系かと言われたら、そうではないと言えるが、たまに映画でも書籍でも没頭できる作品を観たいと思うならお奨めする作品。
完結しているので次巻が気になって気になってウズウズということも無いのも高評価。
ここから先、多少ネタバレ
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強いて言うなら、心中ネタが好きなのかな？と思ったり、通り魔に襲われたとき、いくら大人びているとはいえ子供があんなに平然としているか？とか、その心的外傷がその後に影響しなかったのは現実味に欠けると思ったが、それを言い出したら元々の21歳差も厳しいことに為り兼ねない･･かな。
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