初めて読んだのはたぶん中学生か高校生ぐらいだったと思う。リアルタイムで読んだというより、ちょっと古めの漫画も読んでみようと思って読んだのだったと思う。出てくる不良たちは、自分のまわりにはいないような不良で、暴走族なんていうのも自分の住む田舎にはいなかったので、リアルさを感じるより、自分の知らない別世界の話として読んで、その別世界な感じがとてもおもしろかった。学校をさぼるという発想が自分にはまったくなかったので、平気で学校にいかない登場人物たちが、この先どう生きていくのか、なんだか綱渡りをしているようで、心配だった。大人になって読むと、気づけば自分は和希の母親より年をとってしまっていて、母親の年齢の若さにおどろく。昔はこの母親もっとしっかりしなよ、ぐらいなことを思っていたけれど、今は母親に対してまた違う印象を持ってしまう。とはいえ、大人になって読んでも、やっぱり別世界感はなくならない。