ネタバレ・感想あり私は貴兄のオモチャなののレビュー

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それでも、愛
2024年1月11日
破滅でも暴力でもなぜか愛を感じて仕方ない。。。
歪でも伝わる
歪だから伝わる
久々に読んでも力を感じる作品集
愛と暴力と堕落、のちの爽快感
2022年4月26日
世紀末の漫画界にこの人が現れたときは衝撃的だった。愛と性と暴力に翻弄されて、堕落していく女の子を描く天才。表題作はあまりにも痛々しいが、爽快感もあるから不思議。これが一番好きだった。「3つ数えろ」もいい。
岡崎先生って感じ。
2016年6月30日
愛と暴力、そもそも愛って何かしら?
みたいな、岡崎先生の世界が詰まっています。
『PINK』と『ハッピィハウス』なんかも大好きです。
岡崎先生が、たしか何かのコメントで「一人の女の子のことを描いていきたい。たった一人の。たった一人の、女の子の堕ち方というものを」というようなことを書かれていて、この作品に限らず、岡崎先生の作品にはいつもそれが描かれていると思います。
あっけらかんと。
潔く残酷に、果敢に人生を泳ぐ女の子たちは魅力的です。
いびつな愛
2012年6月20日
ヘルタースケルターにも描かれたテーマがあり、キャラクターの人生ではなく、どこにでもいる誰か、を描いていて個人的にはこちらの作品のほうが、完成度もたかく、好きです。

内容は本当に救いようがありません。全編男が暴力ふるうは、女はそれでも好きだと受け入れて、おもちゃにされ、とにかく後味悪すぎます。けれど、なにか的を得ていて、哲学的。歪んでいて、いびつだけれど、真っすぐに愛だけをただひたすらに描いています。
子供には読ませたくないけど、若いとき読んだら、もっとえぐられるように感じたかもしれない…年取ったから、こんな男好きになってばかだねぇと、つっこめる余裕を持てたのかも。

1から3は中二の、動物的で甘美で苦い恋愛模様を描いた作品。おばかな男子が主人公のせいか、読みやすくおもしろかったです。
7歳の妹、まりちゃんのセリフが印象的です。
『愛を適当に扱ったから仕返しされるのよ』

4、5 だらしない愛の話。読後は悪くありません。
6、7、8 表題作。
受け止めてもらえない、それでもいいという、主人公の純粋な愛がみててつらい。『愛とか好きとかいらないっす。おもちゃにしていいよ。犬になってあげる。』愛を安売りしたにしても、一方通行の愛って悲しすぎる。

9、10、11
二人の愛以外は無意味な、ちょっとクレイジーで猟奇的な作品。殺人シーンもあります。

どこにでもいるような登場人物たちが、どこかリアリティをもった、才能ある作者様の短編集です。基本悲惨な話なので、一話ごとの購入をおすすめします。
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