全12巻。1991年~2002年。11巻完結で12巻は番外編。紙→電子で久々の再読。絵柄や線の太さが昔っぽいですが、巻が進む内に洗練されてきます。1巻に「聖魔」、2巻に「邪天降魔行」、3巻に「輪廻邂逅」、6巻に「妖刀異聞」の読み切り掲載。
真っ直ぐで裏表のない藤原将之と強い力がありながら憂いを心に抱える安倍晴明。このコンビが濃すぎな友情を深めたり、命を狙われたり、呪詛に鬼に妖怪を切り裂きます!
冥府の役人・小野氷月や味方であり気の強い美人で将之の姉・彩子。将之を羨み憎む兄の光弘。強い力を持ちつつ謎の存在・良源等々個性的なキャラたち登場。そして晴明の兄弟子ながら敵になる影連。彼の自責の念、悲しみや苦しみ、復讐心が幾度となく晴明たちを脅かします。
後半は晴明と影連の過去や繋がりも描かれていますが、常に敵として立ちはだかりながらも、最期まで悲しさの残る人物でした。