この作品は、ハーレクインの王道設定・シークと異国の女性とのお話です。
シングルマザーの主人公・カルメンは、愛娘のメナの父親でシークのファルークに、娘の親権を盾に結婚を迫られます。
そもそも子を宿したカルメンがファルークの元を去ったのは、いろいろな事情や政治的な陰謀が絡んでの事。決して心底憎みあっているわけではないのです。
が、カルメンが抱えるある秘密が、彼女をがんじがらめにして、そうすんなりと話が進みません。果たして二人は幸せになれるのか?
まあラストはハッピーエンドです。優しい絵柄も相まって、読後感はすっきりです。
ちなみに、この作品はジュダールのシーク三兄弟のシリーズ物の一つのようです。本作中にもちらっとファルークの弟達が登場します。末弟のカマルがメインのお話もあるようで、別な漫画家さんが書いたそちらのカマルは、クールで完全無欠の美形に描かれています。が、私は本作の、無骨で不器用そうな、厳ついカマルの方が好み💗特に巻末のおまけ、メナちゃんに翻弄されるカマルおじさんの姿に萌えます💗