ネタバレ・感想あり富士山のレビュー

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この温度で描けるのが凄い
2021年12月25日
富士山にまつわる、生と死についての短編集。
さそう先生の独特な空気は漂うものの、テーマがテーマだけに他作よりは重い。
でも軽やかで、所々ちょっと笑えてしまう。
だから最後までどんどん読めてしまう。
描く目線が本当に独特で、私はそこが心地良くて何作でも読めてしまう。
1回だけでは消化し切れないので再読するも、
深く読み込むより前に心地よさで頭が麻痺してフワフワしてしまう。

『胎動』は特に重いです。
でも不思議とこのお話が作中で1番好きでした。
重いテーマでも、心地良さを出せるさそう先生が好き。
作品から受け取った波動みたいなものを感じます。
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作家名: さそうあきら
出版社: 小学館