ネタバレ・感想ありあとり硅子短篇集4 眠れない夜のレビュー

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デビューから最終まで
2022年9月3日
331ページ。
巻頭にデビュー作、巻末に最後の作品を配した、著者の文庫版短篇集の最終巻。9作品。
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・『眠れない夜』(22p)『月夜のチェリーボーイ』(24p)主人公が女の子なのって、この2作だけじゃないかな。霊が「視えるだけ」女子と「聞こえるだけ」男子がコンビを組んだ、霊感コメディー2話。2話目のオチがある意味(女子にとって)超ホラー。星3つ。
・『これらすべて不確かなもの』(3話約100p)単行本時の表題作。息子3人と父親の、不確かだけれど確かにある「何か」の話。生活能力皆無の父親に振り回される息子達が大変そう。先立った母親はバイタリティ溢れるタイプで、とても素敵。ロマンチストの私としては、死別夫婦はかくありたい、と思う。おまけ漫画付き。星5つ。
・『海の時計』(34p)幼馴染みDK。著者作品中、最もBLっぽいと思う。小学生の頃に海に投げ込んでしまった腕時計。なくしたから特別になったのか、探し続けたから特別になったのか、そんな二人の関係。星4つ。
・『黒男』(32p)単行本時の表題作。死神の話。自分よりも君が大切。星5つ。
・『クピド』(16p)大学生の主人公のもとに、伯父から届けられた天使の像。かわいいほのぼの話。星4つ。
・『ハッピーゴーラッキー!』(36p)『シンプルデイズ』(25p)登場人物は異なるものの、いずれもDK4人のわちゃわちゃ日常話。楽しい。星4つ。
・『ひとさらい』(18p)小学生と図書室の司書、学校の怪談感ある話。少し怖くてかなり寂しい。星5つ。
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