潔白とはいっても、頻繁に親しくしていれば誤解されかねないとは気づかなかったんだろうか?
弟の真実をお兄さんが知らなかったというようなことを、ヒロインが認識してるのに?
勢いで(話の中では成り行きだと表現されていたが)結婚したといっても、彼の家族のこと、家の経済状態、そこまでも知らずに奥さんをやれるもの?一緒に暮らすのに?彼が家を飛び出していたのならまだしも。
自分の家庭の事をそこまで話してくれてない夫がヒロインを誤解する、それも、当然の成り行き。
ヒロインも幼すぎて立ち向かうよりも、逃げ出したのだろうが、出ていく前にやるべきことだったのではないか?その、行き違いの元になった原因のあれこれを説明するなり、自分の心の内を伝えるなり。
読んでいて割とストレスを感じた。
相変わらず男子はヒロインを骨抜きにするキスで魅せてくれて、ヒロインも彼のことが今も好きなのは、よく伝わったけれども!
幼かった妻が外に出て少しは逞しくなった。そこはいいけれど、その、今も大好きな(!?)夫が、ずっと自分だけを今も、というのはHQだけの「夢」。女性の味方だから。
家を飛び出すというのは衝動的な行為であっても、突然の同居再開までや、それからの展開が簡単すぎた。
124頁、アレハンドロのコマ、二つ目の台詞がおかしい。語尾が女性のモダリティなのはあり得ない。また、内容と噛み合わない。どうしても女性に言わせたいなら、「なのよ」という方向で語調を変えないと。誤植なのかわからないが。