ネタバレ・感想あり小津くんのヰタ・セクスアリスのレビュー

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胸が詰まるとはこのこと
2022年10月22日
表題作がもっと読みたかったです。まるで小説を読んでいるような心地になりました。攻めの独特のセリフ回しがたまらなくキザで、逆に世代を超える名作になりそうだと思いました。
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性的?いいえ性欲的で恋愛的です。
2022年5月26日
表題作、1話と2話はページ数も少なく前哨戦といったところです。
このお話は3話がすごく良い!
第三者視点のト書きが多用されていますが、とても完結でスマートに語っています。ちょっと文学的でもあります。
3話は少々難しいテーマなのですが、このト書きのお陰で理解しやすくなっています。
主人公の小津は30まで童貞を拗らせています。不器用で恋愛とセック スを分けて考えられない人です。
対して友人の蘭はゲイ。そもそもセック スの定義など考えない人です。なのでヤれる時にはヤるタイプです。
これは鴎外のヰタの金井と古賀の性質を踏襲しています。
そしてテーマである「性欲の発露」の変遷を2人を通して描いています。これも鴎外が書いたことから導かれています。
小津と蘭のようなキャラはBLのみならずあらゆる恋愛ものに登場します。
しかし性欲が恋愛と結びつくか否か自体を、ここまで対比させ明確に描いた作品は稀だと思います。
合理主義者であるはずの蘭が、結局は小津に恋をして悟性を奪われてしまう結末にはとても心を揺さぶられました。
………
同時収録は短編が2つです。
2つともDK同士の恋で、甘酸っぱいキュンを堪能できるお話でした。
3つのお話どれもが、これから!というところで終わっているのがいかにもカシオ先生らしいと思いました。
ヒキを上手く使い情緒を増して終われる作家様は、ひいてはお話作りが上手い作家様だと思います。
………
余談ですが恋愛モノの性欲の定義を、100年以上前に初めて書いて発表した鴎外は時代の最先端だったなぁと改めて思いました。
この作品があったから彼が当時の男性の多くがそうであったように、女性を人として扱わなかったことをちょっと棚上げしそうになります。
表題作が本当に上手いと思う
2020年7月1日
表題作を何度も読み返してしまいます。短いページ数で、どこにでもいるような人の思考や生活、そして恋に落ちる瞬間を鮮やかに切り取っていて、本当に上手いと思う。攻めの淡々としたモノローグ「バカめ 俺に隙ばかり 見せるなよ」というくだりがすごく好き。あ、ここで終わるんだ、と思うんですが、それがまたいいんだと思います。タイトルといい、文学的な作品なのかもしれません。カシオ先生の絵は独特で好き嫌いが分かれるかもしれないですが、コマ割りなどのマンガでしかできない表現、セリフはすごくセンスよくて、一気に引き込まれてしまいます。すごく綺麗なものを読んでいる気分になるんです。
星4,5。タイトルになるほど。。
2018年1月31日
163ページ、表題作3話+秘密のある2人2話+17セブンティーン、計3作品b。

作者さんらしい繊細な絵と心情。
表題作は30才のDTですが、後ろ2つは学生の話。
どれも性に繊細なお年頃のお話でした。

他の作品に比べると背徳観やえろさは少なくて、わりとあっさりで読みやすい。

読後タイトルの意味を調べて、なるほどーと納得。

<タイトル余談>
*ヰタ・セクスアリス
直訳ではラテン語でvita sexualis(性欲的生活)だそう。
ただし同タイトルで森鴎外の小説がある。
官能的な話ではなく、ある哲学者の性的体験について哲学的視点から考えるお話だそう。
と考えると、主人公の思考に納得(笑)。
作者買い
ネタバレ
2019年8月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作の続きというか、ハッピーエンドからの一話でいいのであればよかったなーと個人的には思いました!
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短いけど面白かった
2016年12月26日
表題作は、1話2話が6ページくらいの超短編ですが、3話目が56ページありました。
短いながらも、小津の人となりや、アララギの執着なんかも垣間見え、
最終的にはどちらも存在感のあるキャラになりました。

ただし、うじうじした主人公が苦手な方はご注意下さい。
精神面は結構拗らせてます。

30歳で童貞なのを図らずもカミングアウトする事になり、
同様にアララギも童貞だと知り安心した小津。
でも、アララギは女性との経験が無いと言っても、
ゲイですからね〜〜(しかも、タチ)
ドタバタと2人の関係が深まる様子は見ていて楽しかったです。

もう一つのお話は、メガネのキモヲタ成田と、
成田がメガネを外した時に親しくなった同級生の南とのヲタク物語。

作品は2009年〜〜2011年に描かれたもので、今と少し画力が違いますが
楽しく読めました。
好みがわかれそう
2015年10月11日
最初の話以外は学生!この先生は独特な雰囲気の絵と話で進めます。最後のお話なんか若い!青いというのかな?性欲が先攻してしまって……なお話でした。
赤がいい
ネタバレ
2014年3月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小津くんの話は小説のように神(第三者)が語り手になって小津くんを中心に、それからお相手の小津くんと対照的な存在の蘭の恋愛模様が語られていきます。
そのため、二人の心情に迫る臨場感があって独特な雰囲気がとてもいい。絵は「気持ち悪い」と「色っぽい」が紙一重のような感じ。気持ち悪さにはなんだか中毒性があって、私には視線も首筋も手足もなんだか強烈に色っぽく感じられます。小津くんのフェロモンにまいる蘭の気持ちがわかる(笑)
だからもっと小津くんを堪能したかったなーと思うのですが、短編が二つ入ってて、ひとつはBL?前後編みたいになってるけど途中で絵柄も方向性も変えちゃいました、みたいな感じでよくわからなかったです。男子高生の可愛い話ですけどね。その次も男子高生。これは切ない。少し影のある作品で、ハッピーではないエンド。でもバッドとも言い切れず、気持ちは通じ合っているから2人はきっと大丈夫。だと勝手に思ってます…
小津くん続編というか、短編をふたつくらいどこかで読んだので、また続巻出ないかなぁと期待してます。
物足りないので-1
2012年12月15日
色っぽい絵、説得力ある話の運び…と好きな作品(短編集)です。
ただ、どれもうじうじした主人公たちなので、人によってはイライラするかも?
私は程よく感情移入できて良かったですが。

惜しむらくは、どのお話もあと一話くらい長く読まないと物足りない。
え!そこで終わり?と、データを遡って確認しちゃいましたよ。
良いコミックだからこその物足りなさですが。
『秘密のある二人』も、良かったですが、表題作の小津くんはもっと色っぽくなりそうだし、小津くんだけで一冊のボリュームで読みたかった。
短編集
2021年5月3日
3CPのお話です。
どの話も恋愛になるまでのもだもだした雰囲気が甘酸っぱかった。
ラストの「17」は高校生が己の無力さ、幼さを痛感する切なさが印象に残りました。
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作者買いです。
2019年12月28日
雰囲気のある作家さんです。3話ありますが、表題作が何とも言えない味があります。
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うーん
2018年10月31日
好みの問題ですかねどれもあまりはまらなかった。短編三話、目新しさはないけど嫌いなストーリーではないのに…なぜ?うーん
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まあまあ
2017年1月20日
常々この作家さんのキャラはみんな色っぽいと思っているのですが、表題作の受け(表紙の絵)はあまり色っぽさを感じませんでした。おぼこい感じ。なのでもう一つ萌えなかったかな。長編にして受けがもっとエロく色っぽく成長していってくれたらすごくおもしろかったかも。同時収録も皆可もなく不可もなく、という感じでした。といってもこの作家さんが好きな方ならそれなりに楽しめると思います。
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うーん
2017年9月23日
カシオ先生すきなんですけどこちらはいまいちぴったりこなかったかな〜〜読むのに時間かかった。。。
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面白くないです。
2022年10月19日
カシオ先生の初期作品です。
話が唐突ですごく読みづらいと思いました。
絵も稚拙であまり面白くなかったです。
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作家名: カシオ
ジャンル: BLマンガ
出版社: KADOKAWA
雑誌: B's-LOVEY COMICS