昔読んで好きだった記憶があるので、久々にまた読んでみました。女教師の主人公のもとに、元教え子が教師となってやってくるというストーリー。
同じ赴任先とかどんな奇跡?!狙って赴任できるもんなの?とかちょっとした疑問を抱えつつも、ストーリーがどうなるのかドキドキして最後まで楽しかったです。
彼が教え子だった頃、自分を好きだと熱く求めてくれる彼と一線を越えてしまったものの、教え子に手を出した罪悪感で逃げ出してしまった主人公。
それから4年、すっかり大人になった彼はそんなこともう何とも思ってない、かと思いきや…ずっと思ってたんですよね。
こんなに一人を思って生きる事なんてあるのだろうか、漫画だからだよね、とか思いつつもキュンキュンしました。
昔逃げ出したのに、今は新たな彼氏がいるのに、目の前に現れた元教え子に心が揺れてしまう。そんな主人公に少し酷い女だなと思わなくもないですが、彼との思い出を思い出していくうちに、今目の前にいる彼と接するうちに、気になって仕方なくて気付いたら好きになってた…いや、昔から好きだったのかも。…そんな揺れ動く主人公の心中はなんとなく理解できるし、ずっと主人公のこと好きだったんだろうなと察せれる及川(元教え子)の気持ちにも感情移入していました。
4年前主人公に裏切られた及川は、復讐にきたのだろうかと最初ドロドロした展開も予想したんですが、ただ、今でも主人公の事が好きで葛藤してたんだなと思うと胸が締め付けられます。こんなに愛されたい!
主人公のことをからかってたかと思うと、元教え子らしい可愛らしい一面も覗かせてくれた彼のギャップにもやられました。主人公には今度こそ、及川くんと真っ直ぐ向き合って全力で幸せにしてあげてほしいです。
他にも、収録されていた短編のだったら僕ともう一度も好きでした。正体不明の年下イケメン、ナナセくんの謎な所が魅力的で、そんな彼に何故か愛されてる主人公が羨ましかったです。最後に正体は明かされるのですが、駆け足で残念でした。短編なので仕方ないかもですが、表題作といい、くっついたその後の甘い二人がもっと見たかったなーと。シナリオはキュンキュンしてとてもよかったのでもっと長編で読んでみたかったです。