主人公の周囲の人々に真っ当な人間がいなさ過ぎて、本筋であるはずの自転車競技にまったく集中出来ない。特に娘とその先生がひどい。二人とも明らかに健常者じゃないので、出てくるたびに「ウッ……」となってしまう。「父子家庭」「自転車競技」「アスペルガーや多動性障害の子(通常ではない子育て)」「アスペルガーの女性(主人公が好意を抱く)」「職場」「コミュ障の部下と、仕事でのトラブル」どれか2つくらいをメインに絞らないと散漫過ぎるし、自転車を除いた構成要素の一つ一つが「マイナス要素の材料」ばかりなので読む気が削がれる。なんでこんな副材料ばかりを選んだのだろう?