臭くてもこの言葉は永遠の輝き。後悔の念、自責の念、正解を求める心、少女の心が深く傷ついた悲しい事故の記憶。そして、ひと夏の恋でいいじゃないのと割りきって、それが夏と共に消え去っても、こんな素敵な人と恋ができたんだもの、よかったじゃない、と。
間違ってない、あの年齢で君には精一杯だったはず、それを彼に言ってもらって心の平安を取り戻していくヒロイン。
このヒロインへの気持ちを自覚し、彼の戸惑いは、周囲を巻き込む。そこに、彼が初めて体験する持て余す自分の気持ちは、そのまま、彼にとって本当の恋の到来だった。
素朴なのだけど、とても忘れられない夏となった恋の高揚感が良かった。