中学生の恋愛が大人に劣っている訳じゃない。
小学生だって、好きな人には真剣だ。
相手を理屈より感覚で好きになってる、そんなフワッと形に成り辛い部分、気持ちの視覚化に挑戦している所がある。
目が大きすぎて、ヒロインも子どもっぽいが、スピーディに話を持っていかずに一話一話、じっくり心の中の相手の存在というのを描き、長編化したストーリー故の群像化も頑張りーー、という、感じ。お話に結末を作りにくかったろうと想像する。
漫画で恋愛のきらめきを表現しようとして断片断片で成功しているものの、話を、一筋の流れとして時の流れに沿って進ませるには、作品の性質からは厳しかった様に思う。
凛咲と統牙の真っ直ぐ恋愛が、回りの連中のドラマを衛星に従えながら、輝きを見失わずにいつも燦然としていました、という感じ。
大人の登場人物が描き分けられておらず、そこはストーリー中苦しい。
3.49位のつもりで。