ネタバレ・感想あり天の涯まで~ポーランド秘史のレビュー

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激動の人生、激動の歴史
2024年3月25日
読んだのはずいぶん以前なのですが、忘れがたい作品の一つです。恥ずかしながら、この作品を読むまで、ポーランドが周囲の強国に分割されて、独立国家でなくなった時期があった事を知りませんでした。「ベルばら」の池田理代子さんの作品だから、聞いたことないタイトルだけど読んでみるか…くらいの気持ちで手に取り、読み始めたら止まらない!主人公の人生と共に、彼の祖国ポーランドの激動の歴史に衝撃と感銘を受けました。近年のロシアによるウクライナ侵攻に重ねて、「祖国を失う」とは、「祖国を失わないために闘う」とはどういう事なのかを考えさせられる作品です。漫画ですから、描かれた全てが史実の通りとは限りません(多少のデフォルメはあるようです)が、ヨーロッパの歴史に興味がある方はぜひ読んでみてください。
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やっぱすごい
2022年12月4日
池田先生の歴史漫画は惹きつけられて夢中で読んじゃいました。ポーランドの事はあまり詳しくもなく、読んで見ようかなぁ位でクリックしたけどこんな歴史が1巻から繰り広げられたら止まらないです!図書館に池田先生の本を全巻購入して欲しい〜て気分!歴史が苦手の人にも是非読んで貰いたいです!
ナポレオンから
2017年1月7日
ナポレオンの元帥のひとり、唯一のポーランド人元帥ユーゼフポニャトフスキのお話しです!こちらは生い立ちとかフィクションが多数織り交ぜてありますが、分割されたポーランドを以前のように一つの国にしようと戦った英雄のお話しです!感動の巨編となっております。最初は歴史巨編というと退屈なイメージが先にたって入りづらいとは思いますが池田理代子先生は違います!どんどんお話しに入り込んでいってしまいます!とにかく面白いです!お薦めします!
史実を変えないで欲しかった…
2018年2月3日
話を面白くするために主人公の生い立ちや愛人、庶子が正確に描かれておらず、話の展開が少し不自然に感じました。愛されるべき人に愛されないと、冷めた感じの影のある子どもに育つもので、あんなヤンチャにはならないはず。
池田先生自身も過去に不倫スキャンダルで苦しんだせいか、他の作品にも愛人や庶子と嫡子の愛憎が頻繁に登場しますね。そのネタはもう昭和っぽい。
でも池田作品はやはり全体的に上手なので何度も読み返してしまいます。
祖国ポーランドのために
2024年10月14日
18世紀末、大国によって国土を分割されたポーランドは、長く続いた内乱の果てに、世界地図上からその姿を抹消せれた、祖国の誇りを取り戻すために、亡父の意思を受け継ぎ、ユーゼフ・ポニャトフスキーは立ち上がった、ポーランド国王の甥として生まれ、父の死後母親に冷遇され育ったユーゼフを慰めてくれたのは、父の愛人だった。祖国に命をかけた男たちを描く歴史ロマン大作。
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