真芯先生は いつも どの作品でも 自分の築き上げた世界観を壊さない。どんな事があっても それだけは 揺るがない。今も昔も そうだから 安心して読めます。この作品も 重かったぁ。もう 脳が爆発しそうになるかと思うくらい重かった。非現実だとか非合理だとか倫理的に、とか、色々と言えるだろうけど、結局のところ、”愛”です。恋でも恋愛でもなくって、”愛”。だから 重かったり切なかったり苦しかったりします。心がぎしぎしと うなるくらい苦しい愛が描かれているけれど、その世界を味わいたいから読んだので、十分 味わえました、楽しめました。昭和で言うところの、”愛と誠”ですかね。そして、この作品で 非常に興味深かったのは、名前に色、もしくは それを想像させるものが使われているところです。紅葉、色が変わりますよね、そして、それが ヒロインの心情を表しているようで 興味深かったです。