紙媒体で番外編も含めて全巻持っており、何度も繰り返し読んでいる作品です。引っ越し等で色々手放したけど、これはずっと手元に置いてます。名作です。
花仙、緑仙、怪魔界、冥界等舞台設定もしっかりしていて、ただ美しいだけではなく力だけではどうにもならない自然の摂理や掟等(二人の贄の皇子)にもどかしさを感じてしまいます。第17話の贄の皇子の話は本当に衝撃でトラウマになりかけたけれど、ご都合主義で解放とかではない話の進め方に(漫画なのに)自然への畏怖や感謝まで感じた程でした。
主人公蕾の花仙にあるまじきツンな性質もきちんと血筋あってのことだし、実はめちゃくちゃ優しいのもツボです。
東雲の想いも今で言うところの微かなBLっぽい感じもいいです(どーにもならない想いを寄せてるだけで、進展はないです)。
玉風大帝と錦花仙帝の馴れ初めも、好みにグサグサ刺さります。
蕾loveな橙士や蕾とマブダチの羽矢房も大好きです(それにヤキモチ焼く玉風大帝もツボ)。とにかく全ての登場人物がしっかり書き分けできてキャラも立っていて、絵も美しいです。
絵の好みが別れるかもしれませんが、試し読みで苦手ではないなら是非とも読んで欲しい作品です。