中学生時代に古代幻想ロマンシリーズ、リアルタイムで何度も繰り返し読んでいました。とくに史と首の話、あと慈しみに満ちた歴史観、世界観が大好きでした。人生山あり谷あり、ホッと一息つく50代になって何十年ぶりかで読み返した今、当時より、その奥深さがしみてきたのもあり、ああ本物の作品だったのだなあと改めて思いました。人生でふっと、視野や心を拡げたいときに、一場面やふとした台詞が思い出される、私にとっては出会えてよかった大事な作品です。派手さはないかもしれませんが、多くの方に、この趣深い、広く深い慈しみにみちた歴史観、世界感をぜひ味わっていただけたらうれしいです。