ネタバレ・感想あり美貌の果実のレビュー

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どれかなら今作
2025年3月29日
作者様の作品をどれか一冊だけオススメするならば、今作を推します。独特なリズム感で展開される、ぽやぽやした人たちのほんわかした展開。シリアスとのバランスがいい。
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川原泉先生の文庫集の中で一番好きかも
2024年10月14日
短編のタイトルがうろ覚えの方のために簡単にご紹介。
「愚者の楽園」日本農園のマンゴーのヤツ。台風がきた時の三姉妹の一コマで笑ってしまう。
「大地の貴族」白牛のバースのヤツ。牛馬が背中を押してくれる際の一コマがとてもいい。線対象で爆笑しました。
「美貌の果実」葡萄の精のアレ。号泣。「言ってやりたい事が山程あったんだ…が、山程あったので覚えきれずに忘れてしまった」は忘れられない。
「架空の森」怪獣の着ぐるみのヤツ。感動、大好きです。昔は読み飛ばしていた織人くんの世間話を改めて読んでみると、まるで講談師の様な語り口で実に読みやすい、新発見にびっくりでした。赤穂浪士ごっこが楽しそう。
「森には真理が落ちている」カメのヤツ。冬騎くんの気持ち分かる。お父さんが素敵すぎる。
「パセリを摘みに」男兄弟と女姉妹がカップルになるヤツ。さらっと出てくる「青く透明な悪魔を見た」のセリフにびっくり。

川原泉先生の文庫集の中で一番好きかもしれません。ただ、全般的に文字数が多く投げ出してしまうかもしれません。うんちく部分は読み飛ばしちゃっても大丈夫な様に書かれているのですが、川原先生に慣れていない方は「森には真理が落ちている」「パセリを摘みに」から読むのがいいかもしれません。
アグリネイチャーな1冊
2024年6月25日
「愚者の楽園」が読みたくて購入しました。既読のお話もありましたが、どのお話もユーモアとちょっとの哲学とちょっとのラブと懐かしい昭和の匂いがします。他の短編集も読みたいです。
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川原泉先生の作家買いしてたんですよね
2024年1月15日
タイトルの美貌の果実が、1番好きですね。
母子で切り盛りしてるワイナリー
ブドウの精(妖精)せいさん
ファンタジーですね。クリスチャンの自己犠牲は、最も尊い。アガペー
懐かしさと、思い出がたっぷり
2023年5月4日
川原作品を知るきっかけの作品。雑誌掲載時にも面白くて好きでしたが、再度読み返しても、色褪せない作品、
川原教授の凄さを感じました。
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白い牛…
ネタバレ
2023年3月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 農業や畜産業に関わる人の物語。葡萄の精が最後の力を振り絞って子供を助けたり、白い牛に乗ってヒロインを助けにいくところは読んでいてホッとした。
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じーんとします
2022年9月10日
どの作品も心の奥がじんわり温かくなります。忘れかけていた人の優しさが、押しつけがましくなく描かれています。心がささくれだっている時に読んでほしい!
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個性的世界観
2022年5月14日
読み切りで、4話ぐらいあります!?
果実にまつわる話しで、癒しと、ほのぼの要素全開…笑いあり、個人的に川原先生ワールドが大好きです。
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やっぱり好きだなぁこの雰囲気独特の語り口
2021年12月2日
ものすごいスペクタクルなんて何もない。
だがジワっと滲む、胸の奥の感情を刺激するような、不思議な作りのほんわかストーリーの短編集。
川原先生作品はやや辛い境遇にいるキャラがよく出てきて、不意に泣かされそうになってしまうが(特に「架空の森」は、喫茶店で読んでいて、しまった家で読めば良かった、と後悔した。「美貌の果実」もきついところがあるので場所を選んだ方がいいかも)、物語中の当人達はそこをものともせず、いつも前を向いてしっかり生きている。それがまた、周囲の面倒見やさりげない目配り描写の、濃すぎず乾いてもいない面白い塩梅の人間関係に繋がっていて、川原先生の作風を確立している感。
感動させようとか可哀想でしょうとか、そんなわざとらしい作り込みがないのがいい。
主人公を寂しく苦しく放置せず。不幸アピールでいたずらに読者に同情を煽ることはしない。
言葉数が多いので、文字ウエイトが多い漫画を好まない人には向かないが、私はそこが気に入っている。言葉遣いの楽しさがある。豊富な語彙力で言葉を惜しまず遊んでいるし、蘊蓄で知識豊かになった気にもなる。植物名がリズミカルに並べられ、五七調で繋がっているところなど、読む流れや音の響きも重視しているのがわかる。
これをベースが貧しい人がやっても、きっとストーリーに入る前に、頭でっかちの面倒臭いものになってしまう。肩に力の入りすぎていないキャラ達が、川原ワールドで個性逞しく存在感を発揮していて、物語の先への読み手の興味を喚起する。最後ホッとさせる終わりかたでストンとまとまりがある。
剣道の絵に見入ってしまった。絵のほうはクセがなくて、人物描写も一歩間違えれば変わり者になりかけるのに、内容に比して寧ろ読みやすい。
以下全て「花とゆめ」誌掲載情報。
「愚者の楽園」ー8月はとぼけてる(86年17号)
「大地の貴族」ー9月はなごんでる(86年19号)
「美貌の果実」ー10月はゆがんでる(86年21号)
「架空の森」(86年13号)
「森には真理が落ちている」(88年1号)
「パセリを摘みに」(ー究極の11月)(85年23号)
注:パセリーに副題は無いです。私が上記3作品を意識して、冒頭から「勝手に」付しただけです。

ヤシの実が頭に落ちると命の危険もあります、と、以前南国で忠告されました。
題名のセンスが素敵
2016年1月3日
数話入っています、どれも楽しく読みました。
キャラ・ストーリーが良い上に、それぞれの作品の題名が、川原教授オリジナルのセンスが光っていて「さすがだな~」と感心しまくりました。
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全部
ネタバレ
2015年9月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ お薦めの作品集ですね。しかし歳の差カップルばかり集まっている気がする(笑)
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川原ワールド
2015年8月31日
文庫もってます。
短編集です。他の作品より切ない要素、多めです。
大地の貴族、好きです。ネーミングセンス…(笑)
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川原先生のマンガは面白い😊
2013年9月14日
田舎ののどかな町が舞台で、トロピカルフルーツが作物の農園や、母娘が経営するワイナリーだったりとしますが、特に『大地の貴族』は牧畜で飼われている牛が『バース』鶏が『ナガシマさん』豚が『オカダくん』など野球選手の名前なのが面白いです。
『美貌の果実』は、少し重いテーマだけど登場人物がのん気でさらっとしています。

『架空の森』は不思議な世界観で、主人公がドライながらもとぼけているのが面白くオススメです。
心がほっこりする作品
2022年1月16日
複数の短編がまとめて入っていますが、どれもストーリーが起伏に富み最後はハッピーエンドに終わる心温まる作品です。川原先生の作品はどれも人の心にフォーカスが当たっていて、しかもキャラクターはとても普通な人を取り上げているんだけれど、どこか不思議なところがある、一癖を必ず持つ愛すべきキャラクターを描いています。少し日常に疲れたな、と思ったら、くすりと笑えて心がほっこりする川原ワールドを堪能するのもおすすめです。
大好き!
ネタバレ
2020年9月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昔好きでよく読んでいた作品です。常にハッピーエンドなので安心して読めることに加えて、有り得ない設定が多いのに違和感なく引き込まれるストーリー展開、決して絵がものすごく綺麗な絵柄手間はないけれどもほのぼの温かみのあるキャラクターなど、その世界観全てが好きです。この作品では特に、動物が擬人化されて活躍する大地の貴族が大好きです。オススメです。
沈黙は金、雄弁は銀
2019年8月14日
「愚者の楽園ー8月はとぼけてる」→ 三姉妹の真ん中の麻子の話。ヤシの実が頭上から落下して頭に当たった麻子。そこで農園で働く史郎と出会い、その農園でアルバイトをする内に農業と恋に目覚めハッピーエンド。農業についてもしっかり描かれています。
「大地の貴族ー9月はなごんでる」→ クララ牧場の経営者である智彦の話。お嬢様の郁子を巡って、バカでわがままなカモメ眉毛お坊っちゃま信之VS控えめな苦労人の智彦が戦い、白い牛に乗った智彦が無事勝利。
「美貌の果実ー10月はゆがんでる」→ 小さなワイナリーを守る菜苗の話。父と兄を事故で亡くしながらも頑張る所に、恩返しをするべく葡萄の精の精さんが出現。同時に七実と都築貴英親子とも出会います。
菜苗たちと親子や精さんが仲良くなるものの、精さんの寿命や産みの母の問題もあり。最後はちょっと涙目。ワインの製造行程も細々描かれています。
「架空の森」→ 剣道をする無口な侍気質の苑生の話。隣に引っ越してきた年下の織人と仲良くなりますが色々事件あり。大人になって再会しますが、上手く行き過ぎで微妙。
「森には心理が落ちている」 →天涯孤独の霙が亀になり……。母親と上手くいっていない冬騎に拾われ一緒の生活スタート。霙の明るさや優しさに救われて、自身の事情を受け入れた冬騎。霙と気持ちが通い合いハッピーエンド。
「パセリを摘みに」→ 恋愛に縁遠い律子とキャリアウーマンの諒子姉妹。結婚観が古くてあれですが、それがきっかけで隣の兄弟と上手くいくお話。
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ファンタジー調
2015年9月12日
小さな葡萄農家のお話など短編集です。ファンタジー調の世界観が面白いです。登場人物達はシニカルだけどユーモラス。恋愛要素は薄めだけど一応恋愛基調のお話です。
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作家名: 川原泉
出版社: 白泉社
雑誌: 花とゆめ