ネタバレ・感想あり白木蓮抄(マグノリアショウ)のレビュー

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幽玄の表現が秀逸です
2025年3月23日
皆様ご存知かもですが、花郁先生は波津彬子先生の実のお姉様です。特に能楽を下敷きにした作品での幽玄の表現においては、今もなお他の追随を許さないと感じます。初めて読んだときに、現代に世阿弥が甦ったかのようだと衝撃を受けました。
また読む事が叶い、本当にありがたいです。
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花が舞っている
ネタバレ
2023年8月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「白木蓮抄」母の静養もあって、親戚の家へ引っ越したりよ。近所にあるマグノリアが目印の洋館、そこに越してきた住人達との出会いが中心の展開になります。それぞれに忘れられぬ思い出、そしてりよ自身の気持ちの変化、少女から大人へと少しずつ成長する様子も描かれているのもいいなと思います。
「不死の花」能を軸とし、踊りやお家の事情も絡んだ話の展開が気になりつつ、時々幻想的な絵にハッとさせられます。物語の終結のさせ方も見事と思いました。
「それは天使の樹」奔放な、でも人情味のある話であり、この本の中でもお気に入りの作品です。
最後に波津先生の解説があり、花郁先生がどんな方だったのか少しでも知ることができてよかったです。少女漫画らしいというのか、花が舞っている、ファンタジーな絵もきれいでした。他にどんな作品があるのかと気になりました。
昔読んだ作品が
2020年5月4日
早くに亡くなった作家さんだと、単行本を集め始めてから知りました。独特の雰囲気が今でも大好きです。当時は大人の事情のあたりは理解できなかったですが、今読み返すと深い!紙だと劣化するし、中古しか手に入らない・・・電子本は本当にうれしいです。
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作家名: 花郁悠紀子
出版社: 秋田書店