ありそうでなさそうな設定も良いし、キャラもストーリーもしっかり作られていて読み応えがありました。まぁとにかくビアンカが可愛い!!キャラデザインも一見ゴチャゴチャしているように見えるけど無駄な線は無く、繊細で丁寧に描かれています。ビアンカは内面も魅力的で、ゼラが惹かれていくのも共感できたし、ずっと傍で時を過ごしてきたギーリック卿が溺愛するのもよく分かる。純粋で真面目で誠実なところとか、現代の設定だったら「そんな子いないでしょ~」って興醒めするところだけど、この物語だと全く違和感がない。ネロとの友情も素敵だし、ビッグマムも物語をかき混ぜてくれそうな良いキャラですよね。
本当にこのお話大好きだな~と思っていたので、1巻で完結というのは非常に残念です。白黒つけない終わり方もアリだとは思いますが、ところどころにこれから話が広がっていきそうな匂いをぷんぷんさせていたので、もっと読みたかったな。どこかで続きを描いて下さると嬉しいです。