面白いんだけど、キャラ造形が気になる。一巻のあとがきを見て、編集が牧野の性格を悪く! 友達もいない感じで! とオーダーしていて、作者が「そんなキャラ描いたことない」と苦心しているのを見て謎が解けた。牧野を嫌われ者にしたいがそういう造形ができず、だがストーリー上嫌われないといけないので、登場人物が大人も子供もみな「余所者を無暗に排斥しようとする嫌な集団」に見えている。そしてストーリーを見る限り、医師を嫌な役にする必要性が感じられない。無愛想な変人ではなぜダメだったのか。ストーリー自体は面白いのに、編集の無理なこだわりで作家の持ち味が2割減な気がする。折角面白いのに。