最初は、誰に感情移入するべかきか分からず、ほぼヤクザなので顔の判別がつかない脇キャラさんもいて読みにくかったんだけど、1巻中盤からぐいぐい惹き込まれて止まらなくなり、4巻まで読んで寝て、朝余韻で涙が出ました。
ヤクザになる人にありがちな子供の頃の辛い体験、辛い記憶は感じないことにして、ヘラヘラふらふらクラゲみたいに生きてるようで、でもあくまで正気でピュア、純愛。好きになった相手は、天然で鈍くてだから時々すごく残酷で見てて腹立つ、でも、影山がいてくれてよかったけど。
矢代の心の内側をちょっとでも感じた人々は彼に惹かれてしまうのだけど、それを丁寧に描いてくれてます。
百目鬼が現れて、救いとか期待とかなかった矢代さんの人生が動くならさ、百目鬼はもう天使かもしれません。
レビューはおもしろい作品にしかわざわざ書きたくないので、5ばかりになっちゃうのですが、突出の5点です。