ネタバレ・感想あり沼、暗闇、夜の森のレビュー

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ジェットコースター
2025年1月24日
表紙から重めを想像。一話目はわりと重め。ハッピーエンドのようで片方にはそうではないようです。二話目は甘酸っぱい、ほろ苦く爽やか。三話目は可愛い。四話目は不穏な感じからどんでん返し!最後三話は加速して行き、前の四話とのギャップで驚きと笑い😃
傷さえも甘やかな
ネタバレ
2025年7月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 148ページ。百合モノ短篇集。エロ描写も少しあり。
すっきりハッピーとは違う、少し澱のあるような心情描写が好きな作者さんです。美しいものはその棘も含めて美しく、刺さった後の傷跡はどこか甘い。そんな印象の短編集でした。
〜〜〜〜〜
・『魔少女』
先生と生徒。美しいバラからトゲを抜いてしまうことで、バラはバラではなくなってしまう。けどよく考えると、この先生は、美しいバラを好きになった……のではなくて、自分のことが嫌いだっただけなのではないか?本当は自分が変わりたかっただけなのではないか?だとすると、なかなか身勝手で、先生本人は別にいいけど生徒のその後が気がかりです。幸せになってほしい。
・『ショートヘアの似合う女(ヒト)』
高校時代の先輩と後輩。うまくいかなかった原因と、好きになったきっかけと。ああ、これで良かったんだ、と、うまくいかなかった過去の恋がストンと腑に落ちる瞬間。これが一番良かったです。
・『世界の終わりとケイコとフーコ』
中学生からテニスでペアを組んでるJKふたり。ちょっとした気持ちの食い違いでフーコがケイコを遠ざけていたけれど、という話。ケイコの明るさは、フーコが遠くなる不安を振り払うためでもあったと思うとギュンときますね。ふたりでいれば最強じゃんね、っていう無敵のカップルとして邁進していただきたい。
・『沼、暗闇、夜の森』
死人と話す主人公。ダークな片想い、ヤバい脳内。ホラーな小話。
・『スワコさんとデート』
8ページショート。同著者別作品集『パイをあげましょ、あなたにパイをね』の中の1篇の後日談。
・『下着通り』
9ページショート。なんじゃこりゃw ってなる、下着姿女子がわちゃわちゃしてるだけのお遊び話。
・『ケンカ』
3ページショート。なんっじゃこりゃぁw ってなる、お遊び話。
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作家名: さかもと麻乃
ジャンル: 少女マンガ 恋愛 / 百合・GL
出版社: 一迅社