148ページ。
4作入り短編集。百合、エロもわずかに。
巻末作品が星5、あとは星4。作者買いです。思考の方向性が割と合っている気がする。
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・『マイユニークデイ』
劇団の先輩後輩。少しのすれ違いも少し臆病だっただけ。じんわりする心のやり取りがステキでした。
・『パイをあげましょ、あなたにパイをね』
高校時代の同級生同士。みどりちゃんのアンバランスさが可愛く、ユキちゃんが涙を滲ませながら言ったセリフが良かったです。「バカ」に関する思考も良かった。
・『スワコさんと宇宙旅行』
自由奔放な人妻スワコさんと大学生。魅力たっぷり、モラルなし、でも憎めないスワコさん。別単行本『沼、暗闇、夜の森』に短い補足的後日談があり、併せて読むとまた良し。こっちの本に収録してほしかったな。
・『もう好きなんて言わないから』
女優の主人公、過去アイドルデュオだった頃の、その二人の話。才能と、恋愛と、かけ違いと、後悔と。切なくて良かったし、ラストのモノローグが最高です。星5つ。