ネタバレ・感想ありいたいけざかりのレビュー

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短編集
ネタバレ
2023年5月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 171p、表題作及び描き下ろし含む8作品の短編集。どの作品も「ああ〜、なるほど。」と納得するものから、「そうなのか?」と疑問に思うエピソードを交えながら楽しめ、その後の彼らが気になる作品ばかり。特にLove me doの何処までも自分に正直な彼が、傷付いたけど、卒業と同時に行方をくらましたけど、そんな彼がどんなふうにその後を過ごしているのか気になる。ポディティブな生き方であって欲しいと思いながら。表題作のいたいけざかりは兄の友だちを好きになるシチュエーションが個人的に好みなので(幼馴染同士なので少し違うかもしれませんが幼馴染も好きなシチュ)それだけでも溢れる好きと複雑な記憶違いに、自分の中の罪悪感が記憶を作り変えることもあるのかと不思議だか理解できる。
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いたいけが盛ると、息苦しくなる。
2023年5月18日
BLらしからぬBL短編集。いたいけではないお年頃の話も含めて面白かったです。ボーイズがラブに気付く前段階の話が多く、BLを側面から描いた作品と言えるかも。とにかくかわかみ先生の作品は話の6割くらいしか見せてない感じが読者に優しくないのですが、そのポーンと突き放した感じが妙にしっくりとハマる。私が一番好きなのは陸上部員の話でした。これぞいたいけ。青春の挫折が鮮やかで息苦しくて大好き。
男のこたちはいたいけ
ネタバレ
2022年8月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「いじらしいさま」と出てきますね。「いたいけ」ってそこに「痛ましいほど」、と上乗せされてる気がする。
評価の低さに?となりましたが、私は満点付けます。
短編集です。
①「夜が永けりゃ永いほどお天道様はでかいんだ」
読み終えて何とも辛くなってタイトルを読み返し、「お天道様」を信じたくなりました。
本来blだったらこの物語の先から始まる筈なんです。0地点で終わらせる心憎さ。
ゲイの後輩を側から見ていただけの先輩視点の話です。
秀悦なのが経理の女の子の優しげな欺瞞と、先輩が自らの偏見、無知な残酷さに気がつくところ。
主人公のグラフィックデザイナーが本当に会社を立ち上げ、会社を辞めて実家に帰った後輩を呼び戻す未来に1票入れたい。

②「悩んで学んで」
幼なじみのことが好きな17歳男子のモノローグ。自分の身体と心の変化を持て余しながら、妹の成長と父の居心地の悪さを対比させる。このモノローグはもう小説。

③「まひるの星」
デザイン学校の同級生に片思い中の男子。絆され系というか、もうこんな身勝手な男に振り回されちゃうこの子が不憫で!

④「LOVE ME DO」
ガタイの良い陸上部の同級生は受け志望のホモだった。
切ないはずなのに、何故か彼なら幸せを見つけてるよね、そう信じられる後味。

⑤「いたいけざかり」
うん、いたいけだね、可愛いよね。どっちも。
ずっと思い違いの両片思いだったのね、わかりにくいけど、きっと彼らの未来は幸せになってるよね。

⑥「レイニーデイ・サービス」
作者様の頭の中で続いてる物語をちょっと切り取って見せた感じ。正直何言ってるのかわかりにくいです。
男2人で旅から旅の気ままな商売。その合間に出会う男の子。旅に出るまでの2人には、きっと色々あったんだろうな。

⑦「赤裸々RIDE ON ME」
これは可愛かった!男子校の高校生同士、周りの応援もあって、それぞれが男気を見せました。

最後の描き下ろしはクスっと笑えます。でも彼らにも描かれていないバックグラウンドがあるのよね、きっと。

単行本初版は2011年のようですが、1996年とか世紀末、という文字の踊り方に何となく納得。
古い、というより、ノスタルジック。
独特の読みにくさに、「描かれていない描きたかった部分」の先走りを感じます。
珠玉(!)な短編集
2018年2月12日
7つの短編と書き下ろしひとつ。どれも続きがほしくなるし長編で読みたいと思わせる。小さく浅い引っ掻き傷を残すがすぐ治る、という感じ。これって短編においては上手いのかも。実力を感じる。表題作が一番わけわかんなかった(笑)あとはまぁまぁ心理描写も良し。エロの描写はなし。ほとんど片思いの段階だが気持ちが通じたのも有り。定価だと微妙だが値引きだったから◎。星3,5をオマケ。
イチャラブはほぼないです
2024年2月22日
短編集で半数以上が片思いまたは恋かすらわからんてかんじです。イチャラブをお求めの方へはお勧めしませんがこれが現実かもなと思う箇所も多々あり
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あ〜、恋愛未満…
2024年2月11日
短編集。恋…までもいってない気持ちになったかもしれない…言いようのない罪悪感…心境が、短編で描かれてます。これだけの量を読むと、不完全燃焼が溜まっていくな。スッキリできないので、、作品の中の人たちのように、あーーーーって心の中は叫びたいくらい、なんともいえない読後感!!フランス映画かっちゅーの!アメリカ映画が好きな人には向かないな。
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後読感
2025年5月12日
結構、重めな重厚感のあるエピソードが多いのではないでしょうか。読んだあともなかなかずっと残ってしまいました。
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ジャンル: BLマンガ
出版社: 祥伝社
雑誌: onBLUE / onBLUE comics