偽装恋愛から始まる恋、ってストーリーですが、タイトルの偽装って感じはあまりしないです。最初しか読んでない方は、柴崎さんが朋恵に恋愛する役を上手くやらせるためだけに迫り、関係を持ったように思っているかもしれませんが、設定やセリフから予想してみてください。朋恵は元人気子役。そして、柴崎さんには昔からずっと好きな人がいる。このことを考えれば序盤から真相の予想ができると思います。
しかし、最初の関係を持つくだりはちょっと酷かったというか、急すぎる印象でした。演技をどうにかしなきゃ!と切羽詰まっている世間知らずな恋愛素人の朋恵に、映画を成功させたいなら俺の女になれ、と迫る柴崎。朋恵は柴崎の言う通り彼に連絡したら、そのまま体の関係に…。えっ?!恋愛の演技を磨くための関係といいつつ、エッチしかしてないじゃん!!そしてそのエッチで上がる演技力…。エッチしてるうちに相手の事を意識して、恋愛の演技が良くなったということでしょうか。
にしても、その日に家に連れ込んで、処女だったのに中○しして5回もするってどうなんだ。自分の欲望に忠実すぎて朋恵の体心配してるとは思えない柴崎。そしてそんな男にドキドキして恋愛できちゃう朋恵が一番どうかしてる。普通に考えたらこんな共演者やばいですよね。それとも芸能界ってこんな所…?
その後現れる子役仲間だった翼くんも、好きだった朋恵が柴崎なんかとくっついた事を知り、ヤンデレっぽい精神状態になったりして相当アレなことしてきますが。最終的には柴崎の時から、エロいことさせてしまう朋恵が一番悪い気がしますけどね。
でもストーリーが結構しっかりしてるので、この状況はないでしょ!みたいな気にならず、最初の柴崎とのキッカケを除けば、翼くんを好きにはなれないけど子供の頃からの大切な存在だからはね除ける事もできなくて…っていう朋恵の気持ちとかに共感できてしまって、かなりのエロ展開ですがありえないわーと冷めたりせず、感情移入できてドキドキします。芸能人なので余計、バレるわけにいかないから声出せないのにも納得な場面もありますし。朋恵は小さい女の子なので男と二人きりになったら抵抗できないのも仕方ないですし…。朋恵を本気で愛しすぎてる二人の男の狂気すら感じる愛に続きが気になって読んでしまいます。
絵柄はそんなに好きじゃありませんが、下手なわけではないのでさほど気になりません。