ネタバレ・感想あり美剣士のレビュー

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互いに
ネタバレ
2024年12月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 剣の腕を認められ苗字帯刀許された父親の家から武家の大月家の養子になった農民の大月
生まれた時から十何代も続いた家老家の武士の菊之助
大月は美しく生粋の武士である菊之助に一目惚れし菊之助は
武士であるがために文武をがむしゃらに日々研鑽する大月に魅かれていく
お互いに抗い難い魅力に引き寄せられて妻も娶れない変人になってしまう大月と自分の主君を蔑ろにしてしまう菊之助
無垢すぎる
こうしてみると家を継ぎ続けるということは大変な事なんだと思わされました
美少年の方が酷く痛ましいと最近まで思って憤慨していたのですが
こちらの方が大鳥家大月家どちらも御取り潰しになって大惨事でした
こちらはフィクションだからグランドロマンとして読めるのです
美少年は半分以上私小説の現実なので胸糞悪いことこの上ないですがそれでも漫画家さんの力量にどちらの作品も5点満点評価になりました
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”時代”に生きた男たち(読み放題対象)
ネタバレ
2021年9月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先日読んだ『燃ゆる頬』の作者さんの時代物。原作をアレンジされているそうです。初読みの時、あまりにも辛くて直視できなくて、急いでページをめくってしまったことを思い出します。今回、がんばって1ページ1ページ読み返し、泣きました。とても悲しく、痛ましく、救われず、ただただこの悲恋に胸をえぐられるのですが、読まなければ良かったとは思いません。その悲哀も含めて、美しく、素晴らしい作品だと感じています。
下級武士でありながら、剣の腕を買われ、剣術指南として城中に出入りしていた重四郎と戸山藩五万石の小姓・菊之助の話ですが、脱藩した重四郎を用心棒としていた定次や菊之助を蹂躙する三五郎親分が重要な役どころとしてかかわっています。言われてみれば、飄々とした殿までも…最初から片鱗がありました。それぞれの温度差、特に三五郎親分は生の熱が伝わるように生き生きと描かれているのが皮肉です。他の冷たさと絶望を際立たせているように思います。
語り手は、菊之助と共にいた千津。悔恨のようであり、最後の務めであるかのように、語り終えた彼女の思いにまた胸が詰まります。
もう、私の語彙や思考では伝える術がないのですが、とにかく、読み手の願いのようなものはことごとく裏切られ、菊之助の叫びも届かない残酷さが残りますが、強かさと美しさを増していく菊之助は圧巻で、一層、「時代」というものに抗えなかった悲哀と悲恋が重く深く心に残ります。
『燃ゆる頬』もそうでしたが、小野塚先生の絵、作風がストーリーにぴったりとハマっていて、魅了されます。
壮絶な恋
2020年9月26日
団鬼六原作をアレンジしたものです。
美しいからこそ壮絶。
美少年よりはとっつきやすいですが完全なるハッピーエンドではないので読む人を選ぶと思います。
人を愛することと武士としての矜持などいろいろ考えてしまいました。
団鬼六
2019年12月18日
原作は団鬼六、それを小野塚先生が脚色しての作品ですが、同じく団鬼六原作の美少年よりも救いがあり高評価となりました。武士の美徳とは何なのか、現代人には到底理解出来ないものであるけれど、痛みの中の貫く純愛という耐え忍ぶ姿は尊いと思います。その様な感情の入り乱れたストーリーを描くのが小野塚先生はとても上手いと感じられた作品でした。読み手としては、最期はハッピーエンドであって欲しい気持ちですが、ここは敢えてな所がリアルさと小野塚先生ならではなのかと。アンハッピーばかり描く先生の作品はハッピーエンドを好む私には評価が低いものが多いですけど、今作に関してはとても良いアンハッピーでした。
読み放題にて
2023年8月28日
団鬼六の「鬼百合峠」をBLにおとしこんだ時代物のお話です。剣の師弟関係にある武士同士の禁じられた関係。切なくも美しい読み物でした。
時代劇×BL
ネタバレ
2017年1月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ むむ?美剣士とな?っと思い購入した今作品エロ大好きなのでイケると思ったので軽い感じで手を着けましたがストーリー重かったです✕✕
後、ムリヤリなエロで主人公が本当に辛いし感じてるのも可哀想に思える設定でした。
ハピエンではないですし、全体的に暗く思い設定だったのかも。
言わいる私の好みの問題。
昔だとこういう事あったのかなぁ…あぁ、現代で良かった。。
設定に惹かれてウハウハ買ったは良いがドキドキというより止めてあげてくれぇ…でした。
BLの悲劇的な時代絵巻です。
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作家名: 小野塚カホリ
ジャンル: BLマンガ
出版社: ジュネット
雑誌: JUNEピアス