クールでカッコいいお妖と魅力的なケチなチンピラの佐治の心暖まる物語で「うらめしや」の虜になり、大正妖怪綺譚というので早速購入しましたが、初めはかごめの無表情で無関心、見た目も魅力的で無いので、ちょっと戸惑いましたが、悪霊強制浄化の話が進むにつれ、「古事記」の黄泉比良坂や魅力的な葵、死後の世界•幽界霊界、輪廻転生、陰陽道•式神と興味深い事がドンドンでてきて引き込まれました!
本編の「うらめしや」の最後が表面上明るく終わりましたが、実際は悲痛で今後の佐治の事が気にかかりました....が最終的に「うらめしや」の登場人物勢揃いになり、その後の全ての謎と今日に至る迄がわかり、佐治の最期の言葉の"共に仲良く共白髪になりたかった...."と普通に生まれたかったと言うお妖の想いが心に染みます。各々自分の選んだ還えるべき場所に旅立ちとても感動的なラストですが、少し意外な事もあり続編の昭和譚を匂わせます!