ネタバレ・感想ありおらが村のレビュー

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毎日無料で
2022年10月17日
【毎日無料で最後まで読めます】
昭和30年代くらいの、ある東北の山間の村の1年です。 全体的に暗い色調だったので、最初はホラー系かと思いましたが、穏やかなヒューマン系でした。
メインは、村会議員の当主、その妻と子供が5人。 子供の3人は都会で働き、長男は両親と農業を行い、冬場は出稼ぎに。末の高校生の妹・かつみが明るく、一家を照らしている姿が印象的です。 不自由だけれども、先祖が残した土地や風習、そこで生きていく上での大変さや、自然の素晴らしさが描かれております。
印象的なのは長男の結婚問題。 好きな人はいるが、嫁にはこれない人で・・・ けれどラストでは!!!
厳しい田舎暮らしの中にも楽しみがある、どっしりとした作品です。
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少し昔の田舎のリアルドキュメント
2021年8月15日
少し昔の田舎のリアル。
毎回落ちや、真実が必ず見えるわけではないストーリーが逆に実話のようでよかったです。田舎出身の自分の祖父あたりが暮らしていた日常なんだと思うと(うちの祖父は小作人の息子で炭焼きなどもしていました。)祖父が自分に残してくれた普通の家庭の普通の幸せが祖父のいろいろな努力の上に成り立っていると感じれてうれしかったです。

それと自然に身を任せて穏やかな性格で与えられた仕事は一生懸命にする農家の長男政信の性格も自分の祖父を思わせてあたたかな気持ちになりました。
昔の慣習や、豊かな食生活、の緻密な描写素晴らしかったです。今の私のあんちゃって田舎生活と比べてみて残っているものいないものとても面白かったです。

1巻のタイトルの雰囲気でホラーか?なんて疑ってしまいました。もっと田舎間を出したあたたかい表紙にしたほうが内容を表しているような気がします。
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ドキュメンタリー映画のような。
2021年1月30日
東北の村の日常のドキュメンタリー映画を見ているような作品です。
人物、動物、風景がいきいきと描かれていて、とびぬけて目立つ美形の主人公がいるわけではないのですが、引き込まれて一気に1巻を読み終えてしまいました。続きもたのしみです。
おいしそうな料理、名物も登場し、実際に食べたくなりました。
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作家名: 矢口高雄
出版社: オフィス漫