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昭和30年代くらいの、ある東北の山間の村の1年です。 全体的に暗い色調だったので、最初はホラー系かと思いましたが、穏やかなヒューマン系でした。
メインは、村会議員の当主、その妻と子供が5人。 子供の3人は都会で働き、長男は両親と農業を行い、冬場は出稼ぎに。末の高校生の妹・かつみが明るく、一家を照らしている姿が印象的です。 不自由だけれども、先祖が残した土地や風習、そこで生きていく上での大変さや、自然の素晴らしさが描かれております。
印象的なのは長男の結婚問題。 好きな人はいるが、嫁にはこれない人で・・・ けれどラストでは!!!
厳しい田舎暮らしの中にも楽しみがある、どっしりとした作品です。