デーモンから嘘の依頼を受けて訪れた邸宅でアレックスと出会ったソフィー。ものすごーく情熱的に関係を深めていくのはドキドキしてとても楽しめました。ああ恋してるんだなーという行動にトキメキます。けれど、関係を進展させるためにはお互いをもっとメンタル的に理解しあわないといけません。が、しかしここで躓く。ん~ドラマティック。ポツポツと差し挟まれるソフィーの母の言動が先読みをさせてくれて「そういうことか」とこちらにワクワク感をも持たせるので読んでいて飽きません。ことさらに、お互いを好きでいても心中までは分からない。どこまで踏み込んでよいのかダメなのかそんな駆け引きをする間柄ではない故にすれ違いの大きさは深くもなっていく。そんな難しさを考えさせてくれる面も面白いところでした。ソフィーのように馬を乗りこなせたらと憧れます。