明治の時代に国際結婚して、遠くオーストリアに嫁いだ青山みつ(光子)のドラマティックな生涯を描いた作品です。あくまでも少女漫画として描かれているので、多少美化されていたり創作されていたりする部分もありますので、その点はお忘れなく。夫の死後、子供たちを日本式に厳しく管理しようとして反発され、子供たちのほとんどに愛想を尽かされ、実際の晩年はかなり寂しいものだったようです。切ない。ちなみに、ゲランの香水「ミツコ」の名前はこの光子夫人の名から付けられたという説がありますが、実は「ラ・バタイユ」というフランスの小説のヒロインからの命名です。ずっと光子夫人の名前から付けたとばかり思っていたから、最近になって初めて知ってショック(泣)。