シンデレラのように虐げられて我慢を繰り返すヒロイン クレシダ。後々の事を考えてながーい目でみれば彼女の態度はお利口ではあるけれど、読み手としてはハラワタが煮えます。ヒーローであるオルドリックの煮え切らない態度のせいだけで、クレシダとすれ違いを起こしているストーリー。同情と憐れみそれが、究極クレシダに対する愛情表現も希薄にしてしまっていて面白くない。ロマンスコミックというよりも現実的で、だからこそ空想する魅力に欠けていてトキメキが薄くなってしまった気がする。何かにつけて祖母に相談なんて相当なババコン。そして、クレシダは何故オルドリックの名前を最後までファン・ダ・ライナス先生と呼び続けたのか最大の疑問です。