原作者である芦原妃名子先生のご急逝に際し、大変驚愕し胸がつぶれる思いです。
ご家族関係者の皆様のご傷心を思いますと、お慰めの言葉も見つかりません。
心より哀悼の意を表しますとともに、ご冥福を心よりお祈りします。
砂時計は私の人生においての転換期に常に寄り添ってくれた作品です。
当時の私は酷い鬱病とPTSDに苦しんでいました。命を絶とうと何度も思う程、苦しみの中にいました。
そんな時に、姉から何も言わずに砂時計を差し出され、読んでみました。
当時の気持ちを言葉にするのは難しいのですが、読み終えた後に涙がとめどなく溢れ、どんなことがあっても自ら命を断つことは絶対にしちゃいけないんだと強く心に刻まれました。
主人公をはじめとした、キャラクターの葛藤、そしてそれぞれが成長していく過程を見て、自分も頑張らなければなるまいと心を奮い立たせたものです。
砂時計は何年経っても、何十年経っても、ずっと心に残り続ける、そんな作品です。
刊行から何年も経ちますが、これからも多くの人にこの作品が届くといいなと思います。