ネタバレ・感想ありゴールデンライラックのレビュー

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面白い
2024年7月31日
幼少期から始まった恋が、時代の波と共に駆け抜ける。結ばれたはずなのに、戦争の足音が聞こえてきて…。切ない。
一番好き
ネタバレ
2023年10月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 萩尾さんの作品で一番好きかもしれない。
銀行家のお嬢様から転落、家族を養う為にダンサーになり生活に疲れ、優しい男爵と結婚。
戦争、出産、夫と死別の後に初恋の相手と結ばれる美しい物語です。
時の流れを読ませてくれる名作
2022年12月22日
萩尾望都は時間を超越した感覚を持っているのかも知れない。著作の中にそう思わせるモノが多い、そんな作品の中でも好きなのが「リデル・森の中」「霧笛」「11人がいる!」等あるのですが、この作品集の巻末「マリーン」が筆頭。勿論、巻頭作品の「ゴールデンライラック」も好きです。何度読み返しても面白い作品集、3編(278頁)。(敬称略)
う、うまい!! やっぱり読ませる漫画だった
2022年7月16日
シーモア島「別冊NHK100分de名著 時をつむぐ旅人 萩尾望都」スレッドでお勧めいただいた。恋愛物なので私の好みに合うかも、と。確かに私が最も食いつきやすいジャンルだった。ズーン、ドーン、ザワーっの読後感がない。ちょっと気楽に読める。
表題作はビリーとヴィクトーリアの長い人生の旅路を大河ドラマ調で、「ばらの花びん」は陽気な喜劇仕立てのカップル成立の顛末を描くブラコン姉さん視点ストーリー。でも私はお姉さんに同情する。「マリーン」は、私が従来萩尾望都先生作品に抱いていたイメージそのままの空気の作品。追憶と恋愛する、時間彷徨のラブストーリー。
絵も上手ければ、語りも上手い。萩尾望都先生の手にかかると、どこにでも転がってそうな話が、見事な仕上がりの佳品に変わる。全くお手本のような珠玉の作品集。発表年をみると、表題作と「マリーン」とが近いが、領域的には、「ゴールデンライラック」は「ばらの花びん」と合う取り合わせ。
ビリーがおじおばの家に来る日の夫婦二人会話は、状況説明させる為だけのためにわざわざ会話させているようで、説明口調が多少強引な印象。


奥付入れて全278頁。
「ゴールデンライラック」150頁 別冊少女コミック1978年3~5月号
「ばらの花びん」前後編計68頁 プチフラワー1985年2~3月号
「マリーン」原作/今里孝子氏 全52頁 月刊セブンティーン1977年5月号
懐かしくて、また再読しました。
2017年11月19日
ゴールデンライラックは小学生の時よみました。
なんていうかリアル。お金のかかる生活、実際の事件を織り交ぜて、
まるで上質の映画を観たみたいです。子供のころ読んだのに、今でも決して色褪せることのない、文学の香りあふれる作品集。ちょっと読むだけで、日常から離れて別の世界へ。何度だって読み返したくなる。手元に置いて損はありません。萩尾望都先生の良さは、もうみんな知ってますね。
いつでも読めるなんていい時代になりました。
少女漫画っぽい
ネタバレ
2016年12月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 萩尾先生には珍しい作風かと思います。発表当初、評判が良くないことで有名な作品。でも、吾妻ひでお先生が評価しているように、悪くないと思います。女の人の半生を描いていて、少女時代から、戦争を挟んで、結婚、出産、幼馴染みとの再会。力強く生きる女性です。
ポーの一族の『グレンスミスの日記』も、少女時代から戦争を挟んで結婚、出産、子育てを経て老後までかなり少ないページで描ききるという驚きの前例があります。
制約があるとすれば、そのわくの中に創作世界を展開する萩尾ワールド、若しくは萩尾マジック。
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作家名: 萩尾望都
ジャンル: 女性マンガ 恋愛
出版社: 小学館