いままで読んだ東村アキコ漫画の中で一番面白かった。
テンポがよくて勢いがあって、キャラがそれぞれ個性的。
辛口イケメンの絡ませ方も、自然な流れで説得力がありぐいぐい読ませる。
ドラマの方が、恋愛ものによくある「そんな偶然あるわけないでしょ」的な
つまらない展開になってしまっている。
芸能界の悪習をズバリと言い放っているので、ドラマ製作側は
認めたくなかったのかもしれない。
でもそういう悪習があるからこそ、倫子とKEYが急接近するわけで、
肝心な部分をウヤムヤにしたテレビは骨抜きになってしまった。
東村アキコは、こういう社会の暗部をうまくストーリーに組み込んで
さらりと描くことのできる稀有な作家だと思う。