ネタバレ・感想ありはなしっぱなし 新装版のレビュー

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ざわざわざわ
2022年2月28日
音がするみたいです。なにもないのに、ふと立ち止まって振り返る帰り道みたいに。ほんとは草叢や竹藪に入っていってしまえばよかったのです。
濃厚な短編集
2022年2月26日
ひとつひとつの引き込まれるストーリーと描かれる世界の広がりや深さだったり不可思議さや心情心理、細やかな日常の温かみや素朴さなど表現の多彩さに驚かされます。作者のデビュー作で充実した内容で読みごたえがあり、作者の生み出した世界の片隅に佇むような気持ちにさせてくれる大好きな作品です。
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絵は達者だけど自分には刺さらなかった
ネタバレ
2024年8月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 上巻259ページ。
タイトル通り、「話しっ放し」の短い話がたくさん。そういう意味で、作品内容文にある『遠野物語』との共通はあると言えます。ただ、連綿と続く土着の怪異の底知れなさ、というものではなく、私が『遠野物語』で感じたあの総毛立つ感覚は得られませんでした。
絵はとても上手いと思いますし、絵柄も好みな方なはず……なんですが、なぜか「良いな」という感覚が湧きませんでした。
巻末のインタビューによりますと、大学で美術を専攻していたそうで、また、「言葉」に対してのスタンスが、尊重はしているものの、利用することに少々及び腰な印象を受けました。そこがもうひとつ自分には刺さらなかった要因のひとつかと思います。
中立の3、下巻の購入は見送り。
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作家名: 五十嵐大介
出版社: 河出書房新社