「ダンウイッチの怪」(こちらの作品では「ダニッチの怪」)は、ラヴクラフト作品の中でも最も非現実的で超越的で既存のイマジネーションを凌駕・破壊する禁断の書と思いますが、田辺剛様の画力・イマジネーションはちょっと凄まじすぎます。作者様はご自分の精神までをも破壊されてしまっているのではないかと、私はちょっと怖いです。ウィルバーの変貌ぶりも怖すぎでしたが、彼の双子の存在のビジュアライズはマジでヤバすぎます。私は私なりに原作を読んでのイメージというのがあったのですが、作者様の描かれるこのおぞましい存在の姿はそれらをはるかに超えて、あまりに邪悪で狂気!よくぞここまで描いてくださいました。他のラヴクラフト全作品もじっくりと読ませていただきます。正気でいられるかわかりませんが。。