職業に就いていて、それも秘書。婚歴がある。子どもがいる。これらの要素が「少女」向けとはいえなくさせているだけ。
HQはそんな女性を幸せにするから私は好きなのだ。
思わせ振りに婚約者だというご令嬢が現れ、横恋慕的立ち位置から弟クン登場、お母様迫力の存在感、等々役者を揃えてストーリーに、目新しさはない。
彼もヒロインも、そこまで美形ではなく、屋敷の外観を除いてはビジュアルにウットリということはなかった。
しかし、「白い馬に乗った王子様」は女子永遠の憧れ。
ひとめ見たときから関心があり、ため息の出る遠い世界の人が自分を?、しかも、シングルマザーの自分を?、だなんて、どう話を途中変形させようとも、これでいい。そういう、終わりよければ全て良し、の世界だ。
そして、彼がヒロインを気に入っている描写を重ねて、ロマンスの発展を見届けていく喜び。
敵が居ないので、生ぬるさを、覚える人はいよう。
それにしても表紙がなぁ~。
追記:読み返したら一回目と同じように良さを感じ取れたので、星を4つから5つへ上方調整する。