1話完結方式の不思議な話として読み始めましたが、結局は、安易な恋愛話でした。全3巻のうち半分が恋愛話に始終してしまったので、個人的には、期待していた不思議話が不完全燃焼でがっかりです。もっと巻を重ね、不思議話に厚みがあれば、恋愛話の部分にも厚みが生まれたのでしょうが、人気がなくて、途中で不思議話から恋愛話にシフトチェンジしたんじゃないか?と思えるような違和感というか、不思議部分での主人公と恋愛部分での主人公が上手く馴染まない感じがして、最後のほうは、全くノッて読めませんでした。
シフトチェンジの辺りでネタばれ感もすごくて、読み終わった時には、“あらすじ”を読まされた気分になりました。
本当はもっと書きたいエピソードもたくさんあったのに、それが叶わず打ち切りが決まった作品…というのが、全体から受けた印象です。