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違う世界を覗き見できる、好きなタイプの作品。
菌類ベースの世界、彼等の「神様」は人間であったことが推察されます。
単体生殖で増えるきのこ人間が、あえて結婚という形を選んだ好き同士。手に手を取っての生活と障害の克服、けっこうな活劇ですが、割と淡々としていて派手さは低め。メインストーリーの背後に見える社会の在り方などの作り込まれた世界が魅力的です。
1巻で終わってしまっているのが惜しく、ここからあちこちを旅することで世界の全容を見せてもらえたり、陰謀渦巻く政争を眺めたりできそうなのに……と、とてもさみしい気持ちです。