ネタバレ・感想あり三原順傑作選 ’80Sのレビュー

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『はみだしっ子』の後には忘れずこちらも!
2023年6月20日
特に推したい1篇として、原子力発電が関わる話『Die Energie 5.2⭐︎11.8』も収録されています。感傷的にせず、原発を単純悪とせず、原子力発電を取り巻く数々の要素を丁寧に掬い上げて真面目に突き詰めて考えられています。原発は非常に重い問題ですが、自分なりの選択をする際の、大きな助けとなる作品だと思います。
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・『ロング アゴー』3話。 これは『はみだしっ子』のスピンオフで、四人組の養父であるジャックの悪友・ロナルドが主人公。二人の少年時代だったり、パムの若い頃だったりが見られてなんだか感慨深いです。ロナルドのすぐ上の姉ミリアムとジャックのドア越しの会話エピソードが特に印象深く、そして大叔母様が素敵です。
・「セルフマーダーシリーズ」4話。それぞれに異なる趣で、ミステリー調、ホラー調、ノスタルジック、コミカルラブストーリー。どれも面白いです。年の差ある友情が好きなので『あなたのための子守唄』が一番お気に入り。自/殺を「悪いもの」と断じない、一方的な「救済」を押し付けない、それぞれの気持ちを切り捨てないこの姿勢が、著者作品の安心するところです。
・『踊りたいのに』理屈の及ばない恋愛感情って、こういうものかもしれない。
もう何も言う必要がない
2023年1月17日
三原順作品は重厚な純文学や哲学書のようで、全てが最高傑作です。何も解説する必要はありません。とにかく、多くの人に読んで欲しい。
ロナルドが好き
2018年1月22日
はみだしっ子→ロングアゴー→踊りたいのに→ムーンライティング→Sons
久しぶりに貪り読んだ年末年始は幸せでした
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作家名: 三原順
出版社: 白泉社
雑誌: 花とゆめ