「ニュクスの角灯」を読了後、もう少し、高浜先生の作品に触れたくて購入しました。
立ち読みで読める範囲の少し前に、几帳の過去があり、”ここからつながっているのか”と感無量でした。 冒頭でお化粧しながら、玉菊姉さんと話をしている几帳を見読んだ時は、”気位の高い太夫なのかな?”と思っていましたが、姉思いで、下の子たちにも気遣いできる太夫でした。 その几帳が丸山勤めの理由が徐々に明らかに・・・ ”愛”に生きた几帳の、後半の丸山勤めは、半分(肉体)はうつつで、半分(精神)は蝶になっていたのではないかな~と。 几帳以外の人たちも、性格がしっかり肉付けがされており、語る言葉がリアルだと思いました。
この本のラストにある作者のあとがき(2P)にも書かれていた”几帳が黄蝶” 大変良かったです。