ネタバレ・感想あり蝶のみちゆきのレビュー

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この空気感素晴らしい!
2024年3月6日
花街の華やかさと寂しさの中で知的にそして想いを持って生きる女性のお話。
先ずは作画が素晴らしいので、これは改めて紙で手に入れたいと思いました。
時代背景も満足です。沢山の人に読んでもらいたいな。
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切なく美しい物語
2023年1月25日
長崎の遊廓を舞台にした物語です。出島が出てくる漫画が珍しいのでは?
切なくも美しい物語で、読み終わった後もいつまでも余韻が残る作品です。でもやっぱり切ない。。
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ニュクスの角灯のスピンオフ2
2023年1月20日
こちらもニュクスの角灯のスピンオフ的なお話になるのかな。当時の長崎出島の市井の様子や外国との関係など色々知れて大変満足度の高い一冊となっています。
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黄蝶の夢
2022年10月21日
「ニュクスの角灯」を読了後、もう少し、高浜先生の作品に触れたくて購入しました。
立ち読みで読める範囲の少し前に、几帳の過去があり、”ここからつながっているのか”と感無量でした。 冒頭でお化粧しながら、玉菊姉さんと話をしている几帳を見読んだ時は、”気位の高い太夫なのかな?”と思っていましたが、姉思いで、下の子たちにも気遣いできる太夫でした。 その几帳が丸山勤めの理由が徐々に明らかに・・・ ”愛”に生きた几帳の、後半の丸山勤めは、半分(肉体)はうつつで、半分(精神)は蝶になっていたのではないかな~と。 几帳以外の人たちも、性格がしっかり肉付けがされており、語る言葉がリアルだと思いました。
この本のラストにある作者のあとがき(2P)にも書かれていた”几帳が黄蝶” 大変良かったです。
炎舞
2022年9月6日
幕末から維新の時代、長崎・丸山の遊郭に絶世の花魁と謳われる女がいた――。

装丁に一目惚れして手に取った作品。
長崎三部作の第一部で「蝶のみちゆき」、「ニュクスの角灯」、「扇島歳時記」と続きます。この作品、本当に素晴らしかった。

長崎の由緒ある遊郭で、最高級の格と名声を博していた几帳。
物語が進むにつれ彼女の謎めいた過去が明らかになっていくのですが、その生き様に深く考えさせられる。

長く生きていると、人生の中でとても大きな選択を迫られることがある。
その選択をするとき、その人の本質が現れるんだと思う。
読みながらずっと、「もしも自分が几帳の立場だったらどうするだろう」と思いながら読んでいた。
凛として誇り高く、愛に生きた女の物語。
見惚れるほど美しいシーンが、表情が、物語に深い陰影を与えている。

最終章「業火」のタイトルを見たとき、速水御舟の「炎舞」がモチーフになっているのかなと思った。

とても美しくて深い物語でした。
読み終わり、もう一度読み返して表紙に戻ったとき、几帳の姿に胸を締めつけられた。
苦海
2022年8月21日
なぜ最後の章が業火なのだろう?
家の為にその身を売られ、病気、堕胎、身も心もすり減らし、上手く年季が明けても”おかえり“と迎えてくれる実家は当にないであろう。
そんな女性達の最期に、それまでに背負った辛さ、苦しさ、様々な重荷を焼き付くしてくれるという意味の業火なのだろうか?
それとも一度でも遊女に身を堕としたら、もう底なしに堕ちていくしかない悲しさの例えなのだろうか?
……どこからか三味線の音、話し声、遊廓の喧騒が聞こえてくるような……切ない余韻が残りました。
余韻が...
ネタバレ
2022年3月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ あぁ、しばらく何も手につきそうにありません。几帳が、おたきさんが、トーン先生が、健蔵さんが、源さんが徳さんが...綺麗事だけじゃない人生を本当に生々しく精一杯、生きています。たまりません。冒頭から蝶に導かれるようにお話が進みます。セリフはもちろんのこと、所作、小物のひとつひとつにも込められた思い。饒舌ではなく、心の機微を描くってこういうことなのかなと思いました。後書き含めて隅々まで読み込まずにいられない作品です。高浜先生、こんな素晴らしい作品をありがとうございます。160Pほど。
よかった
2020年11月21日
とても良い作品でした。登場人物の心情は事細かく書かれていないからこそ多くを感じ取れて面白かったです。
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素晴らしい作品
2020年9月26日
蝶の見る夢のような、ほむらに群がる蛾もまた蝶に見えるような郭という世界の、時折匂いまで伝わるような、生々しい空気を感じました。
几蝶がパタンと襖を閉めたワンシーンで、人の脂臭さをほんのり含んだ襖紙の匂いがしたような気がしたり。
長崎と言えば話題に上る、塗り直された有名な橋よりも、古い階段が残る細道の奥の風景が思い出されます。
坂の下から吹き上げて来る風、とか。

映画を一気に観賞したような読後感。
良い作品を読ませて頂きました。
妖艶
2020年8月23日
吉原の花魁ものはよくあるけど、長崎丸山の話は読んだことなかったので異国文化や外国人も出てきたりでその点も面白かった。何より主人公で妖艶で粋で切なくてすごく惹きこまれた。
ええ話でした
2020年6月8日
切ない廓モノですが読後は「あがん人も居ると分かればこん世の中も悪なか気のする」という感じです。後がきの話も興味深かったです。いろいろ調べて描かれているからでしょうか雰囲気がとても素敵です。
小説を読んだような読後感
2020年5月25日
色々な感情を呼び起こす作品です。
漫画は絵があるので、小説よりも想像力を限定されるように感じてましたが、この作品は美しい絵が想像力をさらに広げてくれるように感じました。
恵まれない境遇でも自分の思いを貫く、凛とした主人公が素敵でした。
よかったです
ネタバレ
2020年5月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ たまたま見つけた作品でした。レビューの少なさのわりにこの高評価…興味を持ち無料立ち読みをし…購入。漫画の世界がしっかりあって、集中して読んでしまいました。
とても切ない話で…きれいすぎるくらい。

後書きまで読みましたが、どうして帰蝶とか黄蝶でなく、几帳なのか、何かほしかったなぁと思ってます。
いま一通り読んですぐ書いてるから、どっかで見落としてるのかも。もう一度ハマってこよう!
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日本髪がとても素敵✨
2020年3月27日
舞台は長崎の遊郭
とにかく、絵がきれいです。花魁の髪型が普段みるものではなく、花魁のファッションが好きな方はとてもひかれると思いますよ♦
話の内容もついつい、読みこんじゃいます。
お値段は高いですが、花魁ものが好きな方は絶対に読むべきです。
レビューは少ないけど、読んで良かった!
ネタバレ
2020年2月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作品を選ぶ時レビューの多さで決めるのに、表紙のイラストに心奪われて買ってしまいました。
ひたすらに愛する人と愛する人の息子の行末を想う几帳に、涙が止まらなかった。

白玉ちゃんを水揚げに来るのが健蔵だったらいいなと想像しながら、読み終わりました。

中々にいいキャラだったのは、トーン先生とおたきさん。
住む世界が違っても、人間らしくて繊細な魅力的なキャラでした。
源と几帳の仲を知った後も、ちゃんと健蔵を医者として育成してくれていたのもちょっとジーンと来た。
地味なマンガですが…
2019年12月5日
いつまでも心に余韻が残るストーリーでした。
愛する人のために周りに誤解を与え続け、あえて悪者になる主人公の意地っ張りな生き方が切なくなりました。
ページ数が少ない割に値段が高いので、あまり読まれていないのでしょうね。いい作品なので、ちょっと惜しい気がします。
すごく切ない…!
ネタバレ
2018年6月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 人の繊細な感情がきちんと表現されていて、とても切なかった。
几帳の覚悟やトーン先生の、好きだからどうしても言ってしまった恨み言など、堪えきれなくてもれた感情表現が素晴らしい!
そして絵が美麗だから見ていて惚れ惚れします。
多分禿のたまおちゃんがニュクスの角灯のおたまさんなつながりもすばらしいですね!あと方言が余計に情感がこもっててステキです(´∀`*)
細かな描写が綺麗
2023年11月15日
長崎の遊郭の話ですが、細かいところが妙にリアルで好きです。描写もキレイ。
切なくも美しい話でおすすめです!
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三部作
ネタバレ
2022年11月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「次に大きな別れが来れば正気で居られんようになると心んどっかで分かっとる」「だけん別れはなるべく向き合いとうなか曖昧なままにしときたか」というセリフがよくわかるなぁ。三部作なので扇島歳時記、ニュクスの街灯も一緒に読んでほしい。
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おすすめの花魁のお話
2022年2月10日
おすすめの花魁のお話です。
まず、絵が綺麗です!
そして、作者の聡明さとセンスが情景的に描かれている印象を受けます。テレビやドラマや映画にしたら素敵になるかもしれませんが、お値段が高いので星四つにしました。
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一途の愛
ネタバレ
2021年2月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ たまがおかっぱの禿からニュクスに出てくるおたまさんになっていて時の流れを感じさせる中で、衰えない几帳の美しさが凄い。トーン先生をはじめ、色んな人が彼女に恋をしていたけれど、几帳が愛したのは源ちゃんだけだったんだなぁ
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オススメ
2020年7月20日
レビュー評価が高くて購入しました。評価少なめで、絵もそこまで好みでなくて悩みましたが、購入してよかった。江戸後期から昭和初期位の作品が好きでよく購入したりするのですが、こちらはたまに読み返したくなる。この方の他の作品も気になります。
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ニュクスの登場人物が
2022年12月31日
出てきます!
お話が悲しくても素敵だから、もう少し読みたかった。
あの世で廓の人たちが救われていますように、と祈りたくなる作品です。この作者さん、恋愛はあまり叶えないみたいですね。切ない。
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お値段が
2020年9月19日
お話は素敵です。
でもページ数とお値段にちょっと不満があるので星3つです。
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作家名: 高浜寛
出版社: リイド社