剣士と言えば六三四の剣が思い浮かびます。1980年から1985年に掲載された、名作です。著者は『J I N~仁~』でお馴染みの村上先生です。大沢たかおさん主演のドラマで一躍有名となりました。ずっと大作を描かれているんですね。
この作品も『エースをねらえ!』と同様に子供の頃から何度も読みふけった作品で、思い出してはまた読みたくなる作品です。ハマりにはまってました。時代が移り変わっても、自分が歳を重ねても、作品への思いは変わらないものですね。今、読んでも面白いです。
岩手の少年剣士、六三四がやんちゃなりにも父母の教えを胸に、負けん気強く成長して行く物語です。少年時代に出会ったライバルが、永遠のライバルとなり切磋琢磨しながら、己れの技や精神を磨き上げ剣の道を極めて行きます。色んなタイプの対戦相手がいる中で、もがきながら戦う姿に夢中になりました。剣道を知らない私でも、十分楽しめました。
ただ剣道だけの話だと男臭い物語になりますが、そこは思春期から青年になるまでの大人への階段で、恋模様もほのめかしちょっとドキドキしたりなんかして…ふふっ、楽しめます。
ライバル、東堂修羅との戦いは圧巻で、息を呑むほど緊張します。良い臨場感ですね。この作品も時代を越えて受け継がれたい昭和の名作です。
エースをねらえ!の藤堂、六三四の剣の東堂、トウドウにイケメンが多いなぁ。