とにかく酷い話だが、史実作品として一見の価値あり。今はもう学生運動自体が現実としで時間的にもかなり離れた存在であるが、日本人の中に今でも強くある同調圧力をかける文化というのか性質のようなものが、大平洋戦争時代と変わらず起こっており、今の時代でも人をバッシングしたり、ひとたびマスコミや世論でパワハラ、セクハラ、差別的だなどの事実確定がなされる前から袋叩きに合う論調や有名人のSNSを叩くような面もある意味にていると感じて、日本人の負の側面を強く感じました。特に東アジア圏ではそのような傾向が強く、多様性の尊重なども言っている人間の何割がそのように考えてるのかも怪しいし、結局のところ絵餅のようにすら感じるな、と。個人的には読んでみることを勧めますが、内容は重く、史実であることがまた気持ちを重くさせますが、現実を直視し受け止めたい方向きです。